広島・坂倉 オリックス・山下撃ち先制打も無念 9失点「僕の責任でもある」 コルニエルを勝利に導けず
「オリックス9-2広島」(1日、京セラドーム大阪)
大敗の試合後とあって、広島・坂倉は厳しい表情だった。それでも可能性を感じさせた一打に変わりはない。
試合前の時点で6試合4勝無敗、防御率0・98という難敵・山下に襲いかかった。四回先頭の秋山が相手失策で出塁。暴投と松山の二ゴロで、1死三塁の好機に坂倉は追い込まれながらも148キロ直球を捉え、右前にはじき返す先制の適時打を放った。
「みなさんがつないでくれたんで、積極的にというか、必死にいきました。どういうふうに打ったか覚えてないですけど、安打になってくれて良かったです」
前夜にオリックス戦の連敗を13で止めた。流れをそのまま持ってきたかのような攻撃に大きな期待感に包まれたが、投手が踏ん張れなかった。
四回まで無失点だったコルニエルが五回につかまり逆転を許す。さらに後を継いだリリーフ陣も失点を重ね、終わってみれば14安打で9失点となった。「それは僕の責任でもあると思うので。また切り替えて頑張ります」。捕手として、敗戦の責任を一身に背負った。
打撃では九回にも中前打を放ち今季8度目のマルチ。捕手専任の影響から低調だった打率は4月終了時点の・227から・271まで上げてきた。次こそ攻守で勝利へ導いてみせる。