安仁屋宗八氏悲痛「65歳、寿命と言うには早すぎる」 後輩・北別府さん死去に思い寄せる
広島のエースとして活躍した北別府学氏=デイリースポーツウェブ評論家=が16日午後0時33分、広島市内の病院で死去した。65歳だった。広島の黄金時代を支えた右腕の早すぎる旅立ち。球団OBでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(78)が別れを惜しんだ。
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惜しい人物を亡くしてしまった。北別府は、白血病を発症した際、ご家族の献身的な支えがあったと聞いてます。それほど、まだまだ生きてほしいという思いが周囲にあっただけに、65歳というのはあまりに早いとしか言いようがないですね。寿命と言うには、早すぎるんじゃないか、というのが僕の思いです。
彼の現役時代を振り返ると、「頑固」という側面はあったけど、それは同時に野球に対する情熱と表裏一体のものだったんだな、と感じていました。ほんのちょっとしたことへのこだわりも人一倍。
その最たるものがコントロールでしょう。ストレートの球威で勝負するタイプではなかったから、誰にも負けないコントロールを、投げ込みと走り込みによって身につけた。本当の自信がついて以降の彼のコントロールは、フルカウントからでも打ち取ることができる、というような投球術としてマウンドで表現できていました。
だから、完投すれば200球近くいくこともあったけど、わざとカウントを悪くすることで相手を自分の術中にはめるという、非常にレベルの高いピッチングだったんですね。
ユニホームを着ていたころの北別府は、選手同士で付き合うというようなこともなかったですね。いわゆる、一匹狼(オオカミ)を貫いた。他の選手に対しても厳しい顔を見せてましたけど、それ以上に自分にも厳しかった。
ただ、現役引退後は誰にでも親しまれるような素顔を見せていたし、いろんな人と付き合うようになった。そういう一面も彼にはあったんですよね。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。(デイリースポーツ評論家)