広島・床田 好調の要因とは チームトップ6勝&防御率リーグ2位1・69 球数減へ“セルフマネジメント”

 広島・床田寛樹投手(28)が開幕から好投を続けている。左肘炎症で登板間隔が空いた時期もあったが、ここまでチームトップの6勝、リーグ2位の防御率1・69と安定感を誇っている。何より69回1/3を投げ、与四球は11個。その裏には左腕の三振に執着しない考え、疲労を蓄積させない“セルフマネジメント力”があった。

 サクサクとアウトを重ね、床田はチームトップの6勝を積み上げた。目立つのは与四球の少なさで10試合、69回1/3で11個。四球が少なくなった契機は、左肘の炎症で5月17日に出場選手登録を抹消された期間にあった。

 「(今季)2戦目からずっと痛かった」と笑い飛ばすが、その時間で策を練った。「球威がない、スピードも出ない中でどう抑えようかと。(とにかく)早く追い込もうと考えて、それがうまくいっている」と分析。考えを巡らし、たどり着いた“セルフマネジメント”が、四球減につながった形だ。

 直近3試合で、わずか1四球。さらに2日・ソフトバンク戦(マツダ)は打者25人中17人に、9日・ロッテ戦(ゾゾ)は同28人中15人に対して初球でストライクを奪った。「一番は、作戦を出させにくくする。ボール先行はエンドランとかをされやすくなる」と先手を奪い、相手に攻撃の選択肢を与えないよう心がけている。

 奪三振数38は、規定投球回に到達しているセ・リーグ投手陣で2番目に少ない(最少は阪神・西勇の34)。「(三振を取りたいと)全然思わないですね。3球でチェンジの方が楽なので」とサラリと言ってのけた。

 27球で試合が終わることが究極の理想。「先のことを考えると、球数が少ないことに越したことはない。僕はただでさえ、体力がある方ではない。早く、少ない球数でその試合を終えた方が、次回以降にも(いい状態で)投げられると思う。絶対に三振がほしい時に取れたら一番いいけど、そこ以外は要らない」。投手としての魅力の詰まった背番号28。リーグ戦再開後も、リズムよく腕を振る。(デイリースポーツ・向亮祐)

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