広島の松山竜平外野手（３７）が２２日、マツダスタジアムでの全体練習に参加し、Ｇ倒で勢いを付けると意気込んだ。チームは２３日から巨人３連戦に臨む。今季は主に代打出場。代打成績は２２試合で打率・４０９、１２打点と好結果を残している。勝負強さを発揮してチームを勝利に導く構えだ。

　充実した表情だった。打撃、守備練習を終えた松山は、ベンチでサングラスを取り汗を拭った。リーグ戦は、交流戦３位で終えた巨人との３連戦から再開する。「今、一番勢いがあるチーム。何とか勝って勢いを付けたい。じゃないと優勝は目指せないと思う」と力を込めた。

　勝負強い打撃で勝利を呼び込んできた。今季、代打での成績は２２試合で打率・４０９、１２打点。昨季が代打６１試合で１２打点だったことからも、今季の勝負強さは際立っている。

　代打経験を積み重ねてきたことに加え、気持ちの整理ができていることが結果を生んでいる要因だ。

　「１打席しかないから難しい。結果を残せないとダメだと思っている。でも、自分の打撃をして打てなければ悔いは残らない」

　技術の高さはチーム屈指。磨いてきた打撃をするだけというシンプルな心構えで打席に立つ。安打が出れば「１打席しかないし、チャンスでいくことが多い。１本出たらスタメンで出た時よりもうれしい」とにっこり。与えられる役割に充実感がある。

　新井カープは交流戦を勝率５割で終え、現在リーグ４位。チームの状態を「巨人に負けていないと思う。交流戦も良い雰囲気で戦えたから」と手応えを口にした。０・５ゲーム差で追う３位・巨人との直接対決。歓喜を呼び込む一打を放ってみせる。