広島・新井監督 球宴まで6戦必勝ローテ 11日から巨人戦・床田→森下→九里 15日からDeNA戦・大瀬良→森→野村
広島・新井貴浩監督(46)が球宴までの残り6試合に向け、先発ローテ再編に乗り出したことが10日、分かった。11日からの巨人3連戦に左のエース・床田と森下、3戦目には九里を中5日でつぎ込む。15日からのDeNA3連戦には大瀬良、森、ベテラン野村を中10日で投入。2年連続のAクラスターンを確実にする。
球宴まで残りは6試合。1・5ゲーム差に迫る4位・巨人との3連戦(東京ド)と、2差を開けられている2位・DeNAと3連戦(横浜)のいずれもビジターでの試合が待つ。
新井監督は「順位的なものはまだまだ気にする必要はないと思う。カード頭をしっかり取れるように」と平静を装った。が、もちろん、肉薄する両チームに3ゲーム差の首位・阪神も含めて、4強の戦いの中で取れる星は取りに行くつもりだ。
新井カープは安定した先発陣が攻撃のリズムを作る好循環から、ここまで貯金5を作ってきた。そのため、残り6試合も最も勝つ確率の高くなる先発ローテで臨むことになる。
巨人戦は左のエースに成長した床田が先陣を切る。続いて全9試合でクオリティースタート(6回以上自責点3以下)という抜群の安定感を誇る森下。そして、第3戦には中5日で九里をつぎ込む。プロ10年目で初の球宴出場をつかんだ右腕はリーグトップタイの2完封など力強い投球で試合を作ってきた。
だが、前回7日の中日戦(バンテリン)では5回7失点でKOされた。「この悔しさは忘れない。次はしっかりやりたい」とリベンジを口にしていただけに、間隔が短くなることも気にしない。
1日空けて、15日からのDeNA戦は大瀬良、森に続いて中10日でベテラン野村が前半戦の最後を締める。
野村は今季2試合の登板ながら12イニング連続無失点と抜群の結果を残す。6月29日のDeNA戦でも勝利投手にはなれなかったが6回3安打無失点と全く寄せ付けなかった。登板間隔を空けて休養十分で臨めば、好投の再現も期待できる。
球宴まで残り6試合。1つ勝てば5割ターンが決定。昨年の2位に続く2年連続のAクラスターンも見えてくる。上位2チーム次第ではさらなる浮上も可能だ。
思い返せば開幕前の下馬評は低かった。それでも新井監督は「シーズンを戦いながら成長するチーム」と言った。その言葉を証明するためにも勝ちきってみせる。