カープ秋山 難敵バウアーからV撃 2戦8の0「何とかしたい」思い実って5連勝締め導いた
「DeNA1-2広島」(17日、横浜スタジアム)
期する思いをバットに込めて、広島・秋山翔吾外野手(35)が難敵・バウアーを打ち砕いた。「前の2人が倒れていたのもあるし、何とかしたいな、という思いはあった」。敵をひざまずかせ、勝利を呼び込んだ一撃。決勝の適時打で、チームの前半戦5連勝フィニッシュに貢献した。
同点の七回は無死二塁の好機が到来したが上本、野間が凡退。無得点なら嫌な空気が漂うが、そうはさせなかった。2死二塁でバウアーのカットボールを引っ張ると、打球は右翼の芝生で弾んだ。
今カード2試合は計8打数無安打。特に今永と対戦した15日の初戦は、同点の六回2死一、二塁で二直に仕留められた。捉えた打球だったが、野手の正面を突いたハードラック。ただ、最終的にチームが勝って救われた。
「前向きにいけるのはチームのおかげ。負けたままなら、どうしても(気持ちが)重たくなる。きょうの一本は2試合みんなにカバーしてもらって、勝っていたのもあったから、『次は、次は』と思いながらできた結果。チームメートに感謝したい」。仲間に助けられ、最後は自分が仲間を喜ばせる。その好循環が5連勝の原動力でもある。
19、20日の球宴に出場し、それが終わるとすぐ後半戦が始まる。「またいいスタートが切れる準備をしたい」と秋山。百戦錬磨のバットマンが、笑顔で前半戦を締めくくった。