広島・新井監督 コーチ入れ替えに「変えることによって見える景色も違う」

 2回、ベンチから戦況を見る新井監督と菊地原投手コーチ(撮影・田中太一)
 2回、逆転二塁打を放った大盛を指さし絶叫する新井監督(撮影・田中太一)
 7回、勝ち越し適時打を放ち、塁上で喜ぶ野間(撮影・田中太一)
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 「広島東洋カープ5-3中日ドラゴンズ」(22日、マツダスタジアム)

 広島が逆転で今季2度目の6連勝。貯金を19年6月11日以来の2桁「10」に乗せた。首位阪神が敗れゲーム差なしとなった。

 新井貴浩監督は先発の森下について「今日も素晴らしいピッチングでしたね。打つ方でもね、今日も大車輪の活躍だったと思います」と絶賛した。

 野手は大盛の初打点に始まり、3人がマルチ安打。

 「みんなしっかり振れていますし、内容的にもしっかり捉えた打球というのもたくさんあった。後半戦開幕一発目でしたけど、すごく振れているなという印象でした」

 同点の七回先頭の打席、森下に代打の選択肢は?

 「球数的にもまだ行けましたし、あそこは迷わずですね」

 先制されても打線が粘り逆転勝利。

 「今日も粘り強かった。大盛も結果出しましたし、マット(デビッドソン)も良かったと思いますし、野間さんもね、素晴らしいんじゃないですか。何も言うことはございません」

 4番にはプロ初となる上本を抜てき。

 「左がずっと並ぶというのもあったし、あとはマットが振れているということもあった。(上本)タカシはチャンスメークもできるし、つなげることもできるし、勝負強さもある。あと、まっちゃん(松山)はとっておきで取っておきたかったので今日はタカシに4番に入ってもらいました。本当素晴らしいと思います。タカシは1試合でいろんなポジションを守って、いろんな打順もこなせますし、本当にオンリーワンの選手だと思いますね。彼はクレバーな選手。その辺りもうまく、メンタル面も整えて臨んでくれる選手だと思っていますんで、信頼しています」

 中日・高橋宏は昨季、苦戦した相手。

 「私は去年のことは知らないので。今、ベストだと思う布陣をとりました」

 三塁コーチャーに赤松外野守備走塁コーチ、一塁に小窪内野守備走塁コーチ。投手コーチはブルペンに横山コーチ、ベンチに菊地原コーチと配置を換えた。

 「ずっと同じポジションというより、場所を変えることによって、見える景色も違うと思いますし、その新しい景色の中で、感じたこと、気づいたことをこちら側にフィードバックしてほしいと伝えています。だから、一塁、三塁もそうだし、ベンチもそこはネガティブではなしに、また新しい景色で見える部分をまたフィードバックしてもらいたいという意図があって」

 一塁に赤松コーチが入って、盗塁も増えた。替えることでデメリットも考えられるが「何事も動かすというのは勇気のいることだと思う。チーム状態もいいですし、その中で動かすのは勇気のいることだと思うけど、自分としてはもっともっと良くなると思っている。まだまだ良くなる、強くなると思っているので」と説明した。

 菊池が前半戦最終戦に続き2試合連続で欠場した。

 「キクはちょっと(左の)腹斜筋の張りが強いということなので、無理はさせない。だからもう少し、回復するまで、状態を見ていく形。腹斜筋のほうに張りがある。日にち薬なので、比較的、軽度なので。抹消したら10日間は空けないといけない。それはちょっと痛いので、それで本人とトレーナーとも話ながら、日々、回復していますということで」

 23日は大瀬良が先発する。

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