「広島東洋カープ３－５横浜ＤｅＮＡベイスターズ」（１日、マツダスタジアム）

　本拠地をいきなり大歓声が包んだ。ダイヤモンドを回る広島・菊池涼介内野手（３３）に、大歓声が飛ぶ。初回、いきなり放って見せた今季２本目の先頭打者弾。「風に助けてもらいました」。復活を印象づける一打だ。

　今永の初球、カットボールを強く振り抜いた。通算５本目の先頭打者本塁打で、初球で決めたのはこれが初めてだった。今季の今永には、この試合前まで２試合１６イニング連続無得点だった。３試合１７イニング目で初めて得点を奪った。

　ケガから復帰後、初めて１番で起用され放った５号ソロでもあった。

　左脇腹の張りで７月１７日・ＤｅＮＡ戦から球宴を挟み７試合を欠場。２９日の阪神戦で途中出場し戦列に復帰。この日が２試合連続スタメン出場だった。

　この日と同様、今季は主にリードオフマンとして打席に立ち、チームに貢献してきた。五回の先頭でもしぶとく左前打で出塁。複数安打で再び鯉党をわかせた。

　新井監督は「本当にそのほかの打席も、最後もそうだし、しっかりとスイングできているので安心しています。ホームランも良かったけど、残りの打席、（二回の）サードライナーもそうだけど、最後もすごく良かった」とうなずいた。勝負の８月戦線。菊池がチームの先頭を走る。