カープ栗林 痛恨の3適時打浴びる マツダ&DeNA戦連勝ストップ 新井監督「次回に期待したい」
「広島東洋カープ3-5横浜DeNAベイスターズ」(1日、マツダスタジアム)
広島は1点リードの七回1死二塁から登板の栗林良吏投手(27)が3本の適時打を浴びるなど打ち込まれ、逆転負け。6月10-13日以来となる今季5度目の3連敗。マツダスタジアムでの連勝もDeNA戦の連勝もいずれも「6」でストップ。首位阪神とのゲーム差は「2」に開いた。
栗林の表情が苦悶(くもん)にゆがむ。1点リードの七回1死二塁から登板。代打・楠本に1ボールからの149キロを中前適時打にされ同点。桑原は151キロで見逃し三振で2死までこぎ着けた。
が、関根にフォークを右前打で一、二塁とされると宮崎には外角141キロを技ありの打撃で一、二塁間を抜かれ勝ち越しを許した。さらに牧にもフォークを打たれこの回、3点目を失った。
宝刀フォークが決まらず打たれた。
「狙ったところに狙った球が投げられなかったので実力不足もありますし、本当に同じことを繰り返しているので坂倉にもチームにもすごい申し訳ないと思います」
楠本には過去4度の対戦で2度適時打を打たれ相性は悪かった。それでも新井監督は「それも分かっていたけど得点圏に進んだら栗林と決めていた。ボール自体はいい。次回に期待したい」と変わらぬ信頼を口にした。
栗林は6月10日・ロッテ戦以来となる7敗目。足を高く上げる新フォームに変更後、復調していたが、走者を背負った場面での登板となれば、以前のようなクイック投法を強いられる。ここの課題が残った。
チームは球宴を挟んで10連勝と破竹の勢いで1度は首位に躍り出たが、これで3連敗となった。それでも指揮官には一点の曇りもない。相手エースの今永を苦しめ、五回途中で90球を投げさせた。
「序盤から簡単に終わらず、追い込まれても球数を投げさせて90球。そこら辺はプラン通りに行ったんですけどね、こういう日もあります」
勝てなかったが、八回に2死から1点を返し、1点差に詰め寄った。最後まで試合を諦めない姿勢は変わっていない。その手応えがあるからこそ姿勢は変わらない。
またも1日に勝てなかった。試合のなかった5月を除き、4、6、7、8月となぜか月初めは黒星スタートとなった。それでもいずれの月も月間では勝ち越している。吉兆と捉え、8月反攻はここから始める。