広島・新井監督、阪神とのゲーム差6・5に開くも「まだまだチャンスがいっぱいあるでしょ」

 8回、投手交代を告げる新井監督(撮影・田中太一)
 1回の3失点が最後まで響き、悔しい登板となった森下(撮影・田中太一)
 5回終了時、プロ通算1500試合出場を達成した菊池はボードを手にする(撮影・田中太一)
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 「中日ドラゴンズ3-2広島東洋カープ」(12日、バンテリンドーム)

 広島は今季ワーストの5連敗となった。

 久々の先発となった森下が初回にいきなり5連打から3点を先取された。打線は高橋宏の前に7回までわずか2安打と沈黙。八回に小園の2ランで1点差に迫るが、そこまでだった。

 新井貴浩監督は森下について「(初回3失点した)あの後は彼らしいナイスピッチングだったと思います。ただでさえ立ち上がりは難しいと思う。どのピッチャーでも。マメで登板間隔が空いて難しかったけどゲームをつくってくれた。ナイスピッチングでした」と振り返った。

 初回に中日・大島の中堅前のライナーに飛び込んだ上本がはじき二塁打にした。

 「ああ難しい。そこは難しい。難しい、難しいです」

 打線は高橋宏に苦戦した。「高橋くんは立ち上がりよさそうだった。結果的に彼からはヒット2本だった。皆さんが見ている通り、捉えた当たりがすごく多かった。そこはしょうがない。各打者が良くコンタクトできていたと思いますよ。たまたまヒットにならなかっただけ。よく捉えていたと思います」と前向きにとらえた。

 今季ワーストの5連敗にも「全然関係ないからという形で」と気にすることはなかった。

 秋山がこの日、「右下腿ヒラメ筋筋損傷」のため出場選手登録を抹消され、代わりに3番には上本が入った。「(上本)崇司が3番だった。そこはアキ(秋山)がああいう形になってしまったんで、また全員で頑張っていこうという形ですね」と前を向いた。

 勝負どころは8月中旬と話していたが、ここに来て連敗となった。チームをどう立て直していくか。

 「この間、あとは上がっていくだけって言ったけど、きょうも森下がしっかり試合をつくってくれましたし、ヒットは高橋くんに対しては2本だったけど各打者とらえたあたりが多く良い内容がみられた。見てる感じもう上がってくるしかないな、と思っているんですけど。勝ち負けはある。連敗中だからといって悲観することは全くない。全然関係ないからって形で。そういう形で思ってますよ。私も思ってますけど、みんなも思っている」

 首位・阪神はナイターのため、現時点で6・5ゲーム差に開いた。「6・5だったの。知らんかった。へー。まだまだチャンスがいっぱいあるでしょ。直接対決は10試合もあるでしょ。残り試合もあと39試合。まだ何ゲーム差とかは、本当に気にしていない。自分たちはどこが相手だろうがしっかりやるだけ。また明日勝つためにみんなと頑張っていくだけ。その積み重ねと思っているから。みんなも何とか必死に連敗を止めたいと、プレーからその気持ちは伝わっている。全く悲観することはない。そんなの関係ないから、どんどんいくぞって。1試合1試合どんどんいくぞって感じですね」

 離脱した秋山の今季中の復帰について問われた。「箇所が箇所だから。どれぐらいかわからない。でも10日間では無理。ふくらはぎなんで。もちろん、早く戻ってきてもらいたいと思っている。そこはどんなんかな。彼には『しっかり治して。また待っているから』とは伝えた。戻ってきてくれたらそれはそれでうれしいですし。経過があるんでなんともいえない。箇所が箇所なんで、再発したらまずい。まずいというかあんまりよくない」と話した。

 13日は遠藤を先発に立てる。

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