広島・九里 魂の完封!続投志願128球!自己最多今季3度目 「やっと勝てた」53日ぶり7勝目
「横浜DeNAベイスターズ0-5広島東洋カープ」(22日、横浜スタジアム)
戸柱から27個目のアウトを取ると、広島・九里は両手を上げてガッツポーズ。汗ビッショリの顔に笑みがはじけた。自身6月30日・ヤクルト戦以来、53日ぶりの7勝目は今季3度目の完封勝利。シーズン3完封は、球団では2009年の大竹以来という快挙となった。
「やっと勝てた。本当に勝てなかった2カ月、チームに迷惑をかけるような投球をしていた。とにかくきょうは勝ちたいと思ってマウンドに上がりました」
八回を投げ終えたところで113球。新井監督が来た。迷いはなかった。
「どうする?と言われたので、点を取られたら代えてもらっていいのでいかせてくださいと。じゃあいってこいと言ってもらえたので、なんとしても0で帰る気持ちでマウンドにいきました。最後まで投げられてよかった」
中5日で先発。疲労も心配される中で今季最多128球を投げきり、ブルペンを休ませた。134回1/3はリーグ最多となった。それでも「登板間隔が短くなるのはキツイとかはない」と言い切る。
指揮官も「週の頭で最高のピッチングをしてくれた。ブルペンを助けてくれました」と絶賛。矢崎、ターリーが抜けブルペンが苦しい中、“タフネス”九里がチームを救った。
◆九里が719日ぶりハマスタ星 九里が敵地・横浜での白星は2021年9月2日以来、719日ぶり。今季の同球場は前回の5月17日までで2戦2敗、防御率7・11。22年は1試合で勝敗なし、防御率1・29だった。