広島・デビッドソン 来日初1試合2発!逆転V弾! 「マツダスタジアム大好き」一発放てば12戦全勝

 「広島東洋カープ7-6東京ヤクルトスワローズ」(26日、マツダスタジアム)

 広島のマット・デビッドソン内野手(32)が来日初の1試合2本塁打で逆転勝利に貢献した。2点を追う二回に16号ソロ、1点を追う五回には逆転の17号2ランで本塁打は今月8本目。七回の右前打で来日初の猛打賞も記録した。助っ人がマツダスタジアムで一発を放てばチームは12戦全勝。今季、土曜日の本拠地でも11勝負けなしとなった。

 鮮やかに描かれた放物線の先に、赤い花が咲く。スタンドからの驚嘆の声を聞きながら、デビッドソンは代名詞の“ごますりポーズ”を決めて場内の視線を独り占め。来日初の1試合2本塁打で痛快な逆転勝利の主役を張った。本拠地では4戦連発。「マツダスタジアム大好き。ここでホームランを打てるというのは本当にいいこと」と胸を張った。

 打線の突破口を切り開いたのは2点を追う二回。先頭でピーターズの145キロ直球を力強く振り抜いて左翼席に16号ソロを運び、1点差に迫った。「いろいろとタイミングを変えてくる投手なので、とにかく高めに甘く来た球をしっかり捉えられるように準備していた。コンパクトに打つことができた」と納得顔だ。

 さらに五回には1死一塁で左中間へ17号逆転2ラン。打球がフェンスを越えると、グラウンドの興奮は最高潮に達した。試合前時点で7打数1安打と抑え込まれ、チームとしても今季最大2点しか奪えていなかった相手左腕を打ち砕く一撃。「あの場面で打点がほしかった。チームとしてもいいホームランになった」と満面の笑みで振り返った。

 8月に入って状態を上げてきた要因は、日本独特の蒸し暑い夏への順応にある。「まさかここまで、広島の夏が暑いとは思わなかった」と苦笑い。プロテインやアミノ酸を摂取しながら「食事面は、なるべくヘルシーなメニューを」とこまめに体調を気遣いながら、ベストパフォーマンスを発揮できるよう努めてきた。グラウンドを離れても変わらない、生活面での真面目さも好調を支えている。

 長打で勝利を呼び込んだ働きに新井監督も「ホームランって、いいですね。彼の努力のたまものだと思いますよ」と褒め上げた。首位・阪神のマジックは一つ減って「21」。相手が連勝街道を走る中、カープも背中を追いかけていくしかない。

 デビッドソンが本拠地で本塁打を放てば、チームは12戦全勝。「うれしい数字ですね。自分が打って勝つのなら、どんどん打っていきたい」。自慢のパワーで、チームをさらなる歓喜へといざなう。

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