カープ西川龍馬 右脇腹違和感で途中交代 今は我慢、抹消せず頼れる4番の復帰を待つ
「広島東洋カープ3-1中日ドラゴンズ」(2日、マツダスタジアム)
突如の異変にスタンドがざわめいた。三回1死二、三塁の絶好機で広島・西川龍馬外野手(28)に代打・松山が送られた。試合序盤で4番、しかも試合前時点でセ・リーグ打率トップだった打者が交代する一大事だ。
この場面で松山が犠飛で貴重な追加点を挙げたため、得点力ダウンとはならず。それでも優勝争いの最終盤を見据えれば、大きな不安材料となった。新井監督は「以前やった脇腹。本人から試合中、スイングしたときに嫌な感じがあると。もう残り試合も少ないですし、彼がいなくなったら困る。よく言ってきてくれたと思う」と説明した。今後は登録抹消はせず、治療をしながらスタメン復帰を目指すことになる。
西川は7月11日に右脇腹肉離れを発症し離脱。8月8日に復帰してからは1試合で3番に入ったのみで、すべて4番として打線を引っ張ってきた。特に復帰後の初回の勝負強さは特筆すべきで、7度もそのバットで先制点を挙げてきた。
5日からは3位・DeNA3連戦(マツダ)、8日からは首位・阪神との3連戦(甲子園)が待つ。逆転優勝へ向けてヤマ場とみられるが、4番がどこで復帰できるかは不透明な状況となった。
これまでも誰かが抜ける度に全員でカバーしてきた。残り21試合も全員野球で乗り越えるしかない。