広島 最下位・中日に痛恨の負け越し 天敵・柳を打ち崩せず新井監督「いいピッチングをされた」

 7回、得点機に末包(手前左)は見逃し三振に倒れ、投手交代を告げる新井監督(撮影・田中太一)
 6回、一、二塁の好機で凡退し悔しがる松山(撮影・田中太一)
 7回、見逃し三振に倒れた末包
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 「広島東洋カープ0-3中日ドラゴンズ」(3日、マツダスタジアム)

 広島が最下位・中日に痛恨のカード負け越しを喫した。投打で奮わず今季12度目の完封負けで、6カード連続の勝ち越しを逃した。

 0-1の八回に4番手で島内が登板するも、1死二、三塁で代打・後藤に右翼線に2点適時二塁打を浴び、2点を加えられた。島内は今カード初戦の1日に続き、2試合続けての失点となった。

 打線は前回8月13日の対戦で無安打無失点投球を許した相手先発・柳にまたもや苦戦。六回は2死一、二塁で4番・松山が三ゴロ。七回は1死三塁と、一打同点の好機をつくった。ここで中日ベンチは2番手・フェリスにスイッチ。広島ベンチも代打に坂倉を送り込んだが、空振り三振に倒れ、8番・末包も見逃し三振に倒れた。

 今季初めて中4日で先発した九里は5回7安打1失点(自責点0)。三回1死二塁でカリステの三ゴロをデビッドソンが悪送球。送球が一塁側スタンドに入り、二走・大島が本塁に生還した。四回と五回は走者を出しながら得点は与えず力投して自責点0だったが、8勝目はならなかった。試合後の新井貴浩監督(46)の一問一答は以下の通り。

 -中4日で登板した九里について

 「中4日でいってくれてナイスピッチングだったし、よく頑張ってくれたと思います」

 -打線は柳に苦戦

 「やっぱりいい投手だから。なかなかいいピッチングをされるとそう簡単に点を取れない。本当に四隅にすべての球種を投げ分けて、いいピッチングをされました」

 -クイックなど、投球の間合いも変えてきた

 「クイックで投げてみたり、1球1球で足を上げ方を変えたり、そういうのも分かっていて、何とかアジャストしていこうと思ったんだけど、その上をいかれたというか。本当にいいピッチャーだと思います」

 -島内が2試合続けて失点

 「本当にここまでずっと頑張ってきてくれて、確かに肉体的にも精神的にも疲労はあると思いますけど、変わらずまた来週から頑張ってもらいます」

 -西川がベンチ外

 「治療しながら、体の状態を見ながらになってくる」

 -阪神とのゲーム差も開き、踏ん張りどころ

 「いつも言っているように、自分たちは目の前の一戦一戦、勝っていくしかないので相手がどうとかは、あまり思ってないかな」

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