カープ秋山 奇跡V目指し阪神戦で1軍復帰 新井監督「そのつもり」即先発も明言 龍馬も打撃練習再開

 9回、代打・松山(手前)が三振に倒れ試合終了。痛恨の敗戦を喫した新井監督(右端)=撮影・田中太一
 6日のウエスタンで実戦復帰した秋山
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 「広島東洋カープ1-3横浜DeNAベイスターズ」(7日、マツダスタジアム)

 広島は3連勝を逃した。試合がなかった首位・阪神の優勝マジックは12となり、8ゲーム差に広がった。8日からは阪神3連戦(甲子園)。新井貴浩監督(46)は戦列を離れていた秋山翔吾外野手(35)を同戦から合流させることを明言。奇跡の逆転優勝へ向けて、負けられない直接対決を総力戦で勝ちに行く。

 マウンドに君臨した難敵を最後まで打ち崩せなかった。2点を追う九回2死一塁。代打・松山が空振り三振に倒れると、スタンドはため息に包まれた。

 DeNA先発・東に対して1点しか奪えず、完投を許して13勝目を献上。今季は5度対戦して0勝3敗となった。新井監督は「やっぱり(リーグで)一番勝っている投手。でも安打自体は8本出ているし、凡打の内容がいい打者が多い。いい投手からいい対応をしていた」と敗戦にも、攻撃陣のアプローチをプラスに捉えた。

 同一カード3連勝はならず、首位・阪神とのゲーム差を縮めることはできなかった。だが、8日からは甲子園で阪神3連戦。大逆転Vに向けて落とせない直接対決で、救世主が1軍に帰ってくる。

 試合後、新井監督は2軍調整中の秋山について「あした(8日)から合流してもらおうかなと思います」と1軍合流を明言。即先発出場の可能性にも「こっちはそのつもりでいる」と大きな期待を寄せた。

 秋山は「右下腿(かたい)ヒラメ筋筋断裂」のため、8月12日に出場選手登録を抹消された。リハビリを重ねて6日のウエスタン・阪神戦(由宇)で実戦復帰。7日の同戦も含め2試合続けて「3番・中堅」でスタメン出場し、計6打数3安打と回復ぶりを示していた。頼れる男の1軍復帰はチーム全体にとって大きなプラスだ。

 また、2日・中日戦で右脇腹に違和感を訴えて4試合続けてベンチ外となった西川はこの日、室内練習場で打撃練習を再開した。8日の出場には「強度を上げてバッティングをして、何も問題なかったということだった。あすの状態を見て」と話すにとどめた指揮官。さらに6日から2試合続けてベンチスタートの菊池も状態次第で出場を決めていくが、役者はそろいつつある。

 今季を占う天王山にも「一戦一戦。変わらず」と平常心を強調した新井監督。これまで通りナイン一丸、総力を挙げて勝利を重ねて虎の背中を追う。

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