広島・島内 直近3試合で複数失点も「勝っている試合は全部、自分が行く」 チーム最多登板53試合
広島の島内颯太郎投手(26)が11日、残り勝ち試合全てに登板する意気込みを示した。ここまで53試合に登板し1勝3敗、防御率2・70。リーグトップの35ホールドを記録するものの、疲労などから直近3試合はいずれも複数失点している。登板間隔が空いたことでコンディションは上向き。チームの白星を一つでも多く重ねるために腕を振る。
決着の9月決戦は大詰めだ。島内は「勝っている試合は全部、自分が行くくらいの気持ちを持っている」と力を込めた。一つ一つの白星がチームの自信となる。そのために身を粉にする構えだ。
直近3試合はいすれも複数失点。前回5日のDeNA戦は今季ワーストの3点を奪われた。登板数はチーム最多53試合。疲労がない訳ではないが「体は大丈夫。疲れていたときもあったけど比較的、間も空いてますし大丈夫」と前を向いた。
優勝争いに身を置くのは初めて。一球の重みを感じながらの登板は、自身の大きな財産になっている。その上でチームを勝利に導くことが使命だ。
「勝ちパターンで投げさせてもらえるということが僕にとってプラス。ありがたみも感じながら1試合でも多く投げたい」
開幕2戦目のヤクルト戦でオスナに決勝弾を被弾。悔しさを力に変えて勝利の方程式入りを果たした。終盤戦で打たれてもチームの信頼は不変。期待に応えたい思いがある。
36HPはリーグトップ。最優秀中継ぎ投手賞も視界に捉える。「1試合1試合に投げて取れたら良いなという気持ちでいます」。役割を全うする先に初タイトル奪取がある。残り14試合。全力で腕を振る。