広島・新井監督 CSも見据え最善策 菊池と西川を抹消「『気持ちはもらっておく』と彼らには伝えました」

 広島・菊池涼介内野手(33)と西川龍馬外野手(28)が11日、出場選手登録を抹消された。菊池は左手親指を負傷した影響で6日・DeNA戦からスタメンを外れ、西川は再び右脇腹の違和感で10日・阪神戦はベンチ入りを外れていた。新井貴浩監督(46)は今後の戦いも見据えた上での決断だと説明。12日からはヤクルト、阪神、中日と続く7連戦。逆転優勝は絶望的となったが、主力の離脱を全員でカバーしながら勝利を重ねていく。

 これから続く戦いに向けた最善策を、チームは取った。この日、広島は菊池と西川の出場選手登録を抹消。シーズン終盤に2人のレギュラー選手を欠くことになったが、決して悲観的な意味合いではない。新井監督は「この後も試合は続いていく。そこで(試合に)出られないのがチームにとって一番痛いので」と苦渋の決断を下した理由を明かした。

 菊池は5日・DeNA戦で遊ゴロを放ち、一塁にヘッドスライディングした際に左手親指を負傷。6日の同戦、8日の阪神戦は代走で出場したが、5試合続けて先発からは外れていた。

 西川は7月12日に右脇腹肉離れで離脱。8月8日に復帰したが、今月2日の中日戦で再び張りを訴えて途中交代。その後の4試合を欠場した。8日・阪神戦から4番で2試合続けてスタメン出場したものの、計8打数無安打。快音を響かせられず、10日は試合前の打撃練習を回避してベンチ外となっていた。

 2人とも万全の状態ではない中で1軍帯同を申し出たが、指揮官は「キクも龍馬も『大丈夫です、いけます』と言ってくれる。その気持ちはすごくうれしいけど、まだ戦いは続くので」と完治を最優先させる。

 首位・阪神とは11ゲーム差。先週末の甲子園3連戦で3連敗を喫し、逆転Vは限りなく遠のいた。3位・DeNAにも3ゲーム差に迫られ、今後も負けられない戦いは続く。

 「『大切な試合でお前たちがいないのは痛い。まずはしっかり治してくれ。気持ちはもらっておく』と彼らには伝えました」と新井監督。シーズン残り試合はもちろん、ポストシーズンも見据え、治療に十分な時間を設ける形となった。

 12日からは今季1勝8敗と黒星が先行する神宮で、ヤクルト3連戦。今季は主力選手が離脱しても、全員でその穴をカバーしてきた。「この時期に、いい緊張感の中で試合ができるというのは必ずチームも、若い選手にもいい経験になる。そう思って頑張っていきたい」と新井監督。これまで通りの全員野球で、目の前の1勝をつかみ取る。

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