広島・新井監督 メンバー表交換時の岡田監督との話の内容は「2人だけの秘密(笑)」

 8回、勝ち越し適時打を放った松山に代走を送る新井監督(撮影・中田匡峻)
 試合前、メンバー表を確認し、笑顔を見せる岡田監督(撮影・田中太一)
 3回、小園の適時打で勝ち越しの生還をした大盛(59)とタッチを交わす新井監督(撮影・立川洋一郎)
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 「広島東洋カープ6-5阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム)

 広島がシーソーゲームを制して4年ぶりの70勝到達。今季の勝ち越しを決めた。

 新井貴浩監督は「こういう僅差の展開をモノにできるというのはチームは成長しますし、若い選手はいい経験になる。相手はチャンピオンチームですから」と振り返った。

 勝ち越しを決めた八回には代打、代走4人をつぎ込む執念采配を見せた。

 「今に限ったことではない。ここって決めたところはガンガンいくぞ、というふうに選手に伝えいますし、選手もそのつもりで準備をしてくれているんでやっぱり各自が各自の持ち場で仕事ができるんだと思います」

 代打・松山が決勝打。

 「もちろん頼もしいですよ、松山さんは。松山さんはいつも頼もしいですよ。僅差の展開で終盤に松山さんがいるってもし逆だったら自分でも嫌だもん」

 野間が三回の走塁の際に交代した。

 「ちょっとピリッときたというね。また明日の報告を受けたいなということ」

 小園が猛打賞、田村はマルチ安打と活躍が続く。

 「小園もずっと頑張っていますし結果を出していますし。田村も初めてだと思うんですけどいろんな経験が。昨日もそうだったんですけど左投手を苦にしていないんで楽しみです」

 阪神は優勝後の試合だった。変化はみられた?

 「いや全然ないですね。今日の試合を見てもらってもそんなのみじんも感じないんじゃないですか。僕も何も変わらないですし、振り返ってる暇はない。自分たちのチームは。たぶんガクッてきてたらきょうのこういう試合をモノにできなかったと思いますよ、と思います」

 先発の床田は立ち上がりが課題になる。

 「立ち上がりっていうより彼も初めてなんじゃない。1年間ローテを守っているというのはね。初めてのことなので間違いなく初めてのことで未知の経験をしていると思う。本当に残り10試合になってきて疲れって間違いなくあると思うし、自分が思ったようにパフォーマンスができない疲れがあると思う。これも初めての経験で来年再来年の勝ち星につなげてもらいたい。そういうなかでも粘って投げてくれたと思います」

 この日の勝利でシーズン勝ち越しが決まった。

 「そういう数字のことはまったく気にしていないんで。ああそう。それもね、選手が頑張ってくれているから、今そういう数字になってると思うし、今こういう位置にいると思う。選手が頑張ってくれているからです」

 メンバー表の交換の際に岡田監督と言葉をかわしていた。

 「そりゃ2人だけの秘密だよ(笑)」

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