「中日ドラゴンズ８－７広島東洋カープ」（１８日、バンテリンドーム）

　広島は中日先発の根尾に苦戦。六回まで３安打で二塁さえ踏ませてもらえなかった。

　だが、６点を追う七回に相手の失策などのスキを突き５投手に対して４安打で同点に追いつく粘りを見せた。

　九回２死二、三塁では堂林の内野安打で１度は勝ち越したが、その裏に守護神・栗林がビシエドに同点弾。さらに延長十一回にはイニングまたぎとなった大道が３四球からカリステにサヨナラ打を浴びた。

　新井貴浩監督は延長十一回無死満塁の場面について交代の選択肢を否定した。

　「あの場面で行く投手もしんどいでしょ。あそこは大道に最後まで任せました」

　大道をイニングまたぎさせたのは信頼の証し。「後のことも考えないといけないから。あと（ブルペンに残ったの）は益田とアドゥワか。そのつもりでダブルスイッチしました」

　一時は６点差を追いつき、勝ち越しまでいった。「みんなよく粘って追いついたと思うし、最後（九回）２死からの本塁打はあそこで打つビシエドが上だった、ということ」

　七回の猛攻の中で秋山が久々に適時打。「すごい状態は上がってきていると思いますよ。四球も取っているし」

　久々にスタメンとなった中村貴は期待に応えた。「貴浩にしてもそうだし、代打で行ったスエ（末包）もそうだし、みんな結果を出してくれているのでうれしいです」

　相手先発の根尾については「なかなか対戦する機会が少ない。彼にいいピッチングをされたということです」と離した。

　３位・ＤｅＮＡとは２ゲーム差に迫られた。２０日はマツダスタジアムで直接対決が予定されている。