広島・秋山 兆し見えた115日ぶり弾「いいところで出ました」 死球で九回交代「勘弁して」
「読売ジャイアンツ3-7広島東洋カープ」(23日、東京ドーム)
広島外野手・秋山翔吾のバットに久々の快音が戻った。末包の一発で勝ち越した七回2死二塁。船迫のフルカウントからの7球目、内角高め147キロを右翼スタンドに運んだ。5月31日・オリックス戦以来の4号2ラン。約4カ月ぶりのベース一周となった。
「いいところで出ましたね。あそこに強く打てたのは久しぶりだったのでね。良かったかなと思います」
8月12日に右下腿(かたい)ヒラメ筋筋断裂で登録抹消。8日から1軍昇格したが、調子は上がっていなかった。その中で発熱のため、大事な20日・DeNA戦を欠場した。
「申し訳ないというか情けないというか。また試合に出る機会をもらえて、結果が出てチームが勝って良かった」
新井監督は「あれがアキ本来のスイング。素晴らしいスイングだった」と絶賛。それでも9月は31打数5安打打率・161、1本塁打、3打点。まだ本調子ではないが、これで出場4試合連続安打。兆しは見えた。
残り5試合だけでなく、CSを戦う上で秋山のバットなくして勝ち抜くことはできない。この一発が意味するところは大きい。
心配は九回に今村から左ふくらはぎに受けた死球。大事を取って交代した。本人は「勘弁してほしい本当に」と苦笑い。重傷でないことを祈るばかりだ。