広島・新井監督 CSお預け「また、あさって」 秋山欠場の穴埋まらず1得点のみ ヤクルト最終戦で今季マツダ初黒星

 「広島東洋カープ1-3東京ヤクルトスワローズ」(24日、マツダスタジアム)

 広島は勝てば5年ぶりのAクラスが確定した一戦で打線が奮わず、ヤクルトに惜敗した。この日は秋山翔吾外野手(35)が23日の巨人戦で死球を受けた影響もありベンチ外に。攻守の要を欠いたことも響いた。チームは今季1分けを挟み11連勝中だったマツダスタジアムのヤクルト戦で初黒星。今季初の月間負け越しも決まった。

 今季最多、3万1269人が詰めかけた本拠地から何度もため息が漏れた。23日に敵地で猛打を見せた赤ヘル打線が、この日は振るわない。5年ぶりのAクラス入りは持ち越し。スタンドに興奮が訪れないまま試合が終わった。4安打1得点での敗戦に、新井監督は「いつもいつも、打てるわけじゃないと思います」とサバサバとした表情で振り返った。

 チームは前日23日、東京ドームの巨人戦で4本塁打が飛び出す、7得点の快勝。勢いに乗って広島に戻ったが相手先発・小川の牙城を崩せなかった。

 初回2死一塁では4番の堂林が遊ゴロ。二回先頭では坂倉が中前打後の二盗で得点圏に走者を進めた。無死二塁で打席に末包。前日2本塁打を放った男のバットに期待が高まったが、空振り三振に倒れて後続も寸断された。

 三回は1死二、三塁から小園の二ゴロの間に1点を先制するも、得点シーンはこの場面のみ。小川の老練な投球の前に、五回以降は一人の走者も出せなかった。長打は一本もなく、今季1分けを挟み11連勝と無敗だったマツダスタジアムでのヤクルト戦で、最後に土が付いた。

 小川の直球は140キロ前後。そこにスライダー、フォーク、チェンジアップと多彩な変化球を織り交ぜられて手を焼いた。「しっかりコースを切って低め低めに丁寧に投げてきていた」と指揮官。迎打撃コーチは「ストライク先行で、甘いベルトゾーン(の球)への手出しが少なく、ストライクを取られた。打てそうで打てなかった」と、もどかしさを言葉に変えた。

 この日は前日23日に本塁打を放った秋山がベンチ入りを外れた。4試合連続安打で確かな復調気配を漂わせていた男の欠場。各自がその穴を埋めようと懸命に戦ったが、白星には届かなかった。

 これで9月は7勝12敗。今季初の月間負け越しが決まった。次戦は26日の中日戦だが、25日に巨人がDeNAに敗れれば、5年ぶり6度目のCS進出が決定する。「また、あさっての試合に備えたい」と新井監督。力強い足取りを取り戻し、次なるステージへの挑戦権をつかみたい。

 ◆CS進出確定は最短25日 広島のCS進出確定は最短25日。広島は同日に試合がないものの、巨人がDeNA戦で敗れれば2018年以来、5年ぶり6度目のCS進出が決まる。巨人が25日に敗れた後、残り5戦全勝で73勝68敗2分け、勝率・5177。一方、広島が26日・中日戦から残り4戦全敗でも72勝67敗4分け、勝率・5179となり、広島が巨人を上回る。

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