【安仁屋宗八氏の眼】広島・床田は力みなく打たせて取るピッチングに終始で危なげなし 本拠地CS開催へ大きな勝利

 「広島東洋カープ2-0中日ドラゴンズ」(26日、マツダスタジアム)

 広島の床田寛樹投手(28)が今季最終登板を白星で飾った。要所を締める投球で7回2/35安打無失点と好投し、1カ月ぶりとなる11勝目を手にした。バットでも2本の二塁打を放つなど3打数3安打。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「いい意味で力感のない、ストライク先行の投球だった」と評価した。

  ◇  ◇

 この試合、床田は力みもなく、打たせて取るピッチングに終始することで八回途中まで危なげなく中日打線を抑え込むことができた。

 4奪三振は、決して多くないが一方で四球も涌井に与えた一つのみ。いい意味で力感のない、ストライク先行の投球だった。

 坂倉のリードもよかった。基本的には変化球を多投する中で有利なカウントをつくっていく。ただ右打者にはしっかりとインコースへの強い球も見せることができていた。

 涼しくなったこともよかったのだろう、こうした投球をもっともっと増やしていければいい。

 その床田に初回、2得点の援護があった。特に1点先制してなお1死二塁から三盗を成功させた上本は評価したい。こうしたプレッシャーが坂倉の二塁打を呼んだと言える。

 投打かみ合った好ゲーム。3位のDeNAも勝っていたからこそ、本拠地でCS開催したいカープにとっては大きな勝利となった。

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