今季限りの広島・一岡 10・1に引退セレモニー 人的補償移籍も〝カピバラ3兄弟〟と親しまれ「感謝しかありません」

 広島は28日、一岡竜司投手(32)が今季限りで現役を引退すると発表した。一岡は巨人へFA移籍した大竹の人的補償として13年オフに広島へ移籍。力強い直球と鋭く落ちるフォークを武器に台頭し、16~18年のリーグ3連覇をセットアッパーとして支えた。今季最終戦となる10月1日の阪神戦(マツダ)で会見と引退セレモニーに臨む。

 一岡がユニホームを脱ぐ決断を下した。「12年の集大成」と位置づけて臨んだ今季。1軍登板なしに終わり、球団に現役引退を申し入れ、了承された。

 右腕は球団を通じ「ジャイアンツから移籍してカープで10年間お世話になり感謝しかありません。カープファンの熱い声援も忘れることはない。周りの方々に恵まれた12年間のプロ野球生活でした。ありがとうございました」とコメントした。

 16~18年のリーグ3連覇をセットアッパーとして支えた。伸びのある直球とフォークが代名詞だ。速球派として存在感を示してきたが、19年以降は直球に本来の力強さを欠くようになった。若手の台頭も重なり、徐々に登板数は下降線をたどった。

 輝きを取り戻すため21年からモデルチェンジ。カットボールやツーシームを使い、横の揺さぶりで勝負した。「今までと違うことをしているから難しい」。ゴロを打たせる投球に戸惑いながらも、自身と向き合いマウンドに上がってきた。

 “イッチー”の愛称で親しまれた右腕。大瀬良、21年に現役引退をした今村と顔が似ていることから「カピバラ3兄弟」として親しまれたことも忘れられない。

 引退セレモニーは今季最終戦の10月1日の阪神戦。背番号30の最後の姿を誰もが目に焼き付ける。

 ◆一岡 竜司(いちおか・りゅうじ)1991年1月11日生まれ、32歳。福岡県出身。179センチ、87キロ。右投げ右打ち。投手。藤蔭高から沖データコンピュータ教育学院を経て、2011年度ドラフト3位で巨人入団。プロ初登板はリリーフで12年5月16日・オリックス戦(東京ドーム)。14年にFAの人的補償で広島に加入。17年から2年連続59試合登板。17年から3年連続2桁ホールドを記録するなど16年からのチームの3連覇に貢献。

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