カープ高2軍監督が今季総括 小園&末包が1軍で存在感 小林は来季ブレーク候補

 ファームの役割を機能させた高2軍監督
 ファームで人間力も上がった小園
 2軍で必死の鍛錬が今に生きる末包
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 広島の2軍は1日で今季のウエスタン・リーグ全日程を終えた。113試合を戦い53勝52敗8分けだった。2軍の命題は、将来のチームを担う若手の育成と1軍への戦力供給。今季の戦いなどについてを高信二2軍監督(56)に総括してもらった。

 -主力の再生もできた1年だった。

 「役割は果たせた。開幕してすぐの4月、小園を預かった。1軍に戻るまで2カ月ちょっとかかったが、再昇格して以降は存在感を示してくれている。役割は果たせた」

 -取り組みは。

 「一番に感じたのは、体にキレがなかった。バットの振りも鈍い。だから練習で走るときから全力で走れと、コーチ陣全員で言っていた。体のキレが戻ると自然と守備も打撃も良くなった」

 -2軍にいる選手ではない。

 「お前が2軍にいるときはチームを引っ張れと言っていた。試合中は投手によく声をかけに行っていたし、精神的にも成長したと思う。今後の野球人生で、分岐点になってくれたら。もうここに戻ってくるなという気持ち。あと10年、ショートを守るという気持ちを持ってもらわないと」

 -その他の野手で目についた選手は。

 「末包。後がない必死さを感じた。最初は林が先に1軍に上がった。そこで負けられない気持ちに火が付いた。テーマが簡単に三振しないこと。追い込まれたら何とかしようとやってきて、1軍でも節目でいい打撃をしてくれているのがうれしい」

 -三塁手の育成がテーマ。若手については。

 「内田は我慢して起用し、一度も離脱していない。ほかの新人はケガなどで離脱があった。内田は食欲を見ていてもすごいし、体の強さがある。ケガをしない体はプロとして成功するための要素だから、良いものを持っている」

 -投手はどうか。

 「来季、期待しているのが小林。ブレークすると思っている。今年は右肘の故障から復帰したシーズンで、後半は良い質の球を投げるようになった。球威も出てきたし体も大きくなってきた。楽しみな存在」

 -投手の課題は。

 「中継ぎ陣は1軍の層が厚い。先発投手を何とか育てたい。斉藤であり、小林でありね」

 -9日からは宮崎フェニックス・リーグが始まる。

 「若い選手は経験を積んでほしい。CSへ向け備える選手も何人かいると思うから、バランスを考えながら采配をしていきたい」

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