新井カープは公表!ドラ1は青学大・常広 岡田流に対抗?「誠意もって」12球団最速の意思表明

 広島は13日、広島市南区のマツダスタジアム内球団事務所でスカウト会議を開き、26日のドラフト会議で青学大の155キロ右腕・常広羽也斗投手(22)を1位指名すると公表した。先日、阪神・岡田監督は「おもしろないやんか」と事前の1位公表に否定的だったが、12球団最速で公表し、先手を打った格好となった。

 広島が12球団のトップを切って青学大の常広を1位指名すると公表した。白武佳久スカウト部長は「総合的に見て。先発としても抑えでもどっちでもいける。まだ伸びしろある。球の質とかいろんな面で今年No.1と球団では決めていた」と公表理由を明かした。

 阪神・岡田監督が1位指名の公表について「おもしろない」と否定的なコメントをしていたが、白武部長は「うちは誠意をもって“行きます”ということ。各球団が決めることですからウチはこういう方針で公表させてもらいます」と動じることなく、方針を貫いた。

 今秋ドラフトは常広をはじめ大学生に即戦力と期待される投手が豊富にいる。広島は競合球団を一つでも減らすために早めの公表に踏み切った。

 常広は大学No.1の呼び声が高い右腕。MAX155キロの速球は伸びがあり、空振りが取れる。フォークの精度も高く、どちらでも空振りが取れるのが特長。今春の全日本大学野球選手権では明大との決勝戦で10奪三振の完封勝利。最高殊勲選手賞と最優秀投手賞の2冠に輝き、大舞台に強いところをアピールした。

 7月に米国で行われた日米大学野球を戦う大学侍ジャパンでは守護神として16年ぶり2回目の敵地開催優勝に貢献。先発、リリーフどちらでもできる器用さも持ち合わせている。

 長年、投手陣を支えてきた大瀬良、九里、中崎が30代半ばにさしかかる中、若手の台頭は急務。常広獲得で投手王国再建への第一歩とする。

 ◆常広羽也斗(つねひろ・はやと)2001年9月18日生まれ、22歳。大分市出身。180センチ、73キロ。右投げ右打ち。投手。豊府小3年から豊府少年野球団で野球を始め、南大分中では大分シニアでプレー。大分舞鶴では1年夏からベンチ入り。青学大では2年春にリーグ戦デビュー。優勝した今春の全日本大学選手権では最高殊勲選手賞と最優秀投手賞の2冠に輝いた。最速155キロ。50メートル走6秒2、遠投120メートル。

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