広島・新井監督 「普通にやっては厳しい。むちゃくちゃやる」奇策連発を予告 リスク上等「失敗したらごめんなさい」

 広島・新井貴浩監督(46)が17日、マツダスタジアムで行った全体練習終了後、取材に対応。18日に開幕する「2023 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルS」突破に向けて、「阪神はチャンピオンチーム。普通にやっていては厳しい。むちゃくちゃやる」とファーストSで魅せた超積極采配のさらに上をいく奇策連発を予告した。

 晴天のマツダスタジアム。全体練習を見守る新井監督の笑みがはじける。指揮官として初めて挑むファイナルSにも緊張感はない。

 「挑戦者として強いタイガースに思い切ってぶつかっていきたい。失うものは何もない。選手がどういうプレーをしてくれるのだろうと楽しみが大きい」

 今季、優勝した阪神とは9勝15敗1分けと大きく負け越した。相手にアドバンテージの1勝もある中でどう4勝するか。しかもファーストSのマツダスタジアムと違って今度はシーズンで2勝9敗1分けの甲子園。完全アウェーが予想される。

 「チャンピオンチームだし、ましてや甲子園の大歓声。普通にやっていては厳しい戦いになる。展開によってはリスク上等でむちゃくちゃにやらないといけない場面が出てくる。失敗したらごめんなさい。それぐらい思っておかないと」

 DeNAとのCSファーストSでは、初戦の三盗→スクイズや九里のリリーフに始まり、第2戦の4番に代打、先制弾の西川に2犠打。さらに追加点、勝ち越しの一打は代打の末包、田中が打った。これを上回る奇策連発で王者をかく乱するつもりだ。

 相手の岡田監督は阪神にFA移籍した08年の指揮官でもある。

 「岡田監督は経験豊富な百戦錬磨の監督だと思うので、胸を借りるつもりでぶつかっていきたい。私はまだ初心者マークが付いた監督ですから。明日、付けていこうかな。ここに付けてメンバー交換に行くから」

 胸番号の下の部分を指して笑いを誘った。ただ、岡田監督のポストシーズン通算成績は1勝8敗。新井監督は2戦2勝と勝ち星で上回った。この勢いで立ち向かって行く。

 苦戦が予想されるが、今季も周囲の下位予想のなか、2位に躍進。ファーストSでも難敵の東、今永を撃破した。

 「マツダスタジアムに戻ってきて野球をするのが全員の目標になった」。次なる目標は日本シリーズ進出。指揮官が超積極采配で導いてみせる。

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