カープ林 完璧弾含む3安打4打点 〝未来の大砲〟フェニックスL10戦で3発&打率4割超
「フェニックス・リーグ、北海道日本ハムファイターズ5-4広島東洋カープ」(24日、天福球場)
広島の林晃汰内野手(22)がソロ本塁打を含む3安打4打点と大爆発。今リーグでは好調を維持し、10試合で37打数15安打の打率・405、3本塁打、13打点。外野にも本格挑戦している今秋。アピールを続けている。
球場が一瞬、静まり返った。林が放ったソロ本塁打は、それほどまでに完璧だった。九回1死で直球をフルスイング。左打席から、99メートル先にある右翼フェンスを軽々と越える特大の一発だった。
「フォークを頭に入れながら打席に入って、真っすぐを捉えられた。思い切っていけました」
結果を出し続けている。今リーグは10試合で打率・405、3本塁打、13打点。コンスタントに安打を放つとともに長打も生まれている。
好調の要因を「外野をやり始めたこと」と自己分析した。出場機会を増やすため、今秋から外野手に本格挑戦。ノックなどで運動力が増えたことで体のキレが増した。
「今まで以上に走るようになって足が軽くなったように感じる」
初回は右前適時打を放ち、六回は左中間を破る2点適時二塁打。「そっちの方が良い打撃だった」。スイングの鋭さが増し、一振りで仕留められる確率が高まった。低めの投球を捉えた一打にも手応えがある。
2年ぶりの1軍で20試合に出場した今季だが、打率・207、1本塁打、5打点と数字に納得はしていない。1軍定着を目指す来季の戦いはすでに始まっている。今リーグを終えると11月は秋季キャンプに臨む。「来年につなげていきたい」。22歳の長距離砲は、シンプルな言葉に思いを込めた。