「プロ野球ドラフト会議」（２６日、都内ホテル）

　広島の新井貴浩監督が青学大の会見場を爆笑させる一幕があった。

　指揮官は競合の末、１位で青学大・常広の交渉権を獲得すると、すぐさま会場を出て指名挨拶のため同校へ移動。到着して報道陣の取材を受けていると、楽天の６位で中島大輔外野手が指名された。すると「中島くん、楽天入団おめでとう！頑張ってね。オープン戦とか交流戦で会いましょう」とエールを送り、会見場は大爆笑。その後「質問何でしたっけ」と報道陣に聞き直し、再び爆笑に包まれた。

　青学大では一番最後の指名となったが、中島本人は「新井監督が来られるのを待っていたということにしておきます」と語り、報道陣に粋な返しをして感嘆させた。

　新井監督は交渉権確定のクジをひくと「ヨッシャー！！！」と大絶叫。興奮を隠さず「力で引こうと思ってました」と振り返っていた。

　中島は「今、テレビで見ている両親に感謝の思いを述べたい。お父さん、お母さん、ありがとう！」と語ると、会見場は一気に和んだ。「足を生かしたプレーでチームに貢献できるように頑張りたい。小さい頃から今江選手が憧れだったのでうれしい」と満面の笑みを浮かべていた。