広島・新井監督 対話重視で実りの秋「現状維持は後退と一緒」若手主体の秋季練習スタート

 黒田球団アドバイザーと話をする新井監督(撮影・田中太一)
 ベンチから秋季練習を見る黒田博樹球団アドバイザー(撮影・田中太一)
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 広島は30日、マツダスタジアムで若手選手主体の秋季練習をスタートさせた。新井貴浩監督(46)は「彼らにとって来年は、もう始まっている」と強調し、個々の新たな取り組みを歓迎。投手陣とも積極的に言葉を交わしていくことにも意欲を示した。関西で行われている日本シリーズの裏で若い芽の成長を促し、“実りの秋”にしていく。

 澄み切った青空に包まれた本拠地で、選手たちの姿を笑顔で見つめた。20日のCSファイナルS敗退から10日が過ぎ、チームとして再始動。新井監督は「みんな、しっかりやると思いますよ。一日を大切にね。きょう練習したメンバーも、フェニックス(リーグ)のメンバーも、彼らにとって、もう来年は始まっているので」と各自の自覚を感じ取り、今秋を来季への大事な助走期間と捉えた。

 目の前の勝負に全力を尽くすシーズン中の戦いを離れ、あらゆることにトライできる期間にもなる。「プロの世界、現状維持は後退と一緒。常に何かいいものはないか、新しいことに挑戦するも良し、今シーズン(飛躍の)きっかけをつかんだ選手は、その精度を上げていくのも良し」。日々前進していく積み重ねが、必ず実を結ぶ。

 個々の試みも後押しする。この日は練習中、今季4年ぶりの1軍で14試合に登板したアドゥワ、先発で4勝を挙げた2年目の森とそれぞれ会話。「一年を通して本人がどう感じたかを聞きたかった。良かった部分、足りないと思った部分。『じゃあ、こういうふうにやっていこう』と話している」と新井監督。対話も重視しながら、収穫の秋にしていく。

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