カープ田村 誓った〝収穫の秋〟 目指す来年1軍春季C 新井監督も期待「打撃1つ抜けている」
広島は3日、秋季キャンプの日程とメンバーを発表した。「左小指中手骨骨折」から復帰した田村俊介外野手(20)は、悔しさを新しい力に変えて来季の1軍定着を目指して打撃でアピールをすると意気込んだ。日程は6日から21日までで、休日は9、13、17日。
来年の1軍春季キャンプ切符をかけた戦いが始まる。田村も準備は万全だ。「打撃が一番評価してもらえているところだと思うので、そこで頑張りたい」。力強く意気込みを語った。
9月17日・中日戦での死球で左手小指を骨折した。打撃練習を再開したのは1週間前。1カ月半のブランクがあるものの感覚の鈍りはない。フリー打撃で力強い打球を放ち、故障前と同様の「体を振らずにバットを走らせる感覚がある」と手応えを口にした。
6試合連続安打を記録した試合で無念の負傷交代となった。好調を維持していた最中の離脱。悔しさが募った。チームは5年ぶりにCS進出。シーズンとは違う緊張感の中で戦うナインをテレビで見つめるしかなかった。
「来年は(自分が)その舞台に立ちたい」。悔しさを原動力として臨む今秋が、その第一歩となる。
フリー打撃を見つめた新井監督は「打撃を見ても1つ抜けている。キャンプで成長してもらいたいし楽しみな選手の一人」とにっこり。無限の可能性を秘める若鯉に期待した。
田村は「ケガをして悔しかったけど、プラスに捉えて。しっかりトレーニングができたので、それも今後につながってくれれば」と言って顔を上げた。実戦が多い今キャンプ。内容と結果を示してみせる。