広島 秋季C参加選手がレポート提出 新井監督「こうなりたい、こうしたい」未来図を共有 成長後押し
広島は5日、6日から始まる秋季日南キャンプに向けて宮崎入りした。新井貴浩監督(46)は若手中心の参加メンバーに来季の“予想図”を描いてレベルアップするよう要望。キャンプ前にリポートを提出させ、キャンプで強化するポイントを共有した。初日の6日から紅白戦を実施予定。結果だけではなく過程にも目を向けて、成長を促す。
なりたい自分に少しでも近づいてほしい。秋季キャンプ前日のミーティング後、新井監督は「ここに来ているメンバーは、伸びしろしかない。可能性がたくさんあるから、期待しているよと言った」と個々が大きく進歩することを望んだ。
初日の6日に9回制の紅白戦を実施予定。1クールに2度、実戦を行うプランがある。グラウンド上でのアピールだけではなく、指揮官は結果に至るまでの過程を重視する。
「自分が課題にしていること、トライしようと思っていることをやってくれと言っている。自分が『こうなりたい、こうしたい』というのがあれば、秋はそういうことができるキャンプだから」。各選手それぞれが来季の“予想図”を描き、汗を流す時間になることを期待した。
キャンプ前には藤井ヘッドコーチの発案で、参加選手全員にリポートを提出してもらったという。現状の課題を踏まえ、キャンプの過ごし方を明確にさせた。
新井監督もリポート全てに目を通した。「見ていて(首脳陣が)分かってくれていた方が、選手はやりやすい。こちらは全部把握しているから」。各選手の思いを共有し、成長を後押ししていく。
「例えば変化球でカウントを取りたいと思っている投手が実戦で(変化球を)打たれることはある。でも、そこは評価してあげないといけない」。多くの若い芽が育つ秋になるよう、主体的なチャレンジを歓迎していく。