広島・新井監督 西川の国内FA行使に「寂しい気持ち」 正外野手不在の事態も「若い選手はどんどん競争して」
広島の新井貴浩監督(46)が14日、若手外野手の台頭に期待を寄せた。この日、西川が国内FA権の行使を宣言。退団が確実となったことで外野のポジションが1つ空いた。若鯉にとっては大きなチャンス。その手でつかみ取ってほしいと力を込めた。
今季は4番も務めた西川の退団が確実になった。新井監督にとっては現役時代を共にし、リーグ3連覇の喜びを共有した存在だ。「かわいい後輩。彼と来年プレーできないのかと思うと寂しい気持ちがある」。偽らざる思いを言葉にした。
それでも「龍馬が頑張って取得した権利。後悔のない選択をしてほしいと伝えていた」。その決断を尊重し、背中を押した。
外野のレギュラーが不在となることは大きな痛手。指揮官は「なかなかすぐには埋まることはない」と話した上で、力を込めた。
「今こうして秋季キャンプに来て、頑張っている若い選手は、どんどん競争してアピールし力をつけてもらいたい」
実戦が多い今キャンプは、若鯉のアピール合戦が続く。この日の紅白戦では末包、田村、中村貴らが結果を残した。本職の三塁に加え、今秋から外野に本格挑戦する林も2点適時二塁打で存在感を示した。彼らが描く成長曲線に手応えを感じている。
「若い選手は秋季キャンプで頑張って力をつけてくれている」
新井監督は前を向いた。激しい競争がチーム力を押し上げる。ピンチはチャンスの裏返しでもある。