カープ塹江 腕を下げて成績上げる 新井監督が提案、来季プロ10年目決意のフォーム改造へ
広島・塹江敦哉投手(26)は20日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万減の2100万円でサインした。新井監督と面談し、11月からフォーム改造に取り組んでおり、プロ10年目を迎える来季の飛躍を目指す。
わずか8試合の登板に終わった今季を振り返り、塹江は「悔しい」と話した。シーズン終了後に新井監督と面談。今後の方向性を話し合った。
「来季10年目。いいきっかけにしてみたらどうかと提案してもらった。体の動きにあった投げ方にしよう。数字的な球速を追い求めるのではなく、打者が速く見えることが大事だと言ってもらった」
今月に入って、腕を下げた投球フォームに改造。フォーム固めに取り組んでいる。横手投げではなく、巨人・中川、日本ハム・堀のように、スリークオーターの角度から投げ込むイメージだという。
150キロ超の速球を武器にプロ通算151試合に登板し、11勝12敗、44ホールドの成績を残してきた。それらをすべて捨てて、新たなフォームでプロ10年目の再スタートを切ることになる。
すでに2度、シート打撃に登板。「コントロールで苦労するところがなかった」と課題だった制球の不安が解消されつつある。
「マウンドで自分のパフォーマンスを発揮できるように」
チームはドラフトで大学生の左腕2人を指名。秋季キャンプでは長谷部や育成の新家も横手投げにフォーム改造。首脳陣は左腕リリーフの確立に躍起になっている。実績もある塹江が新たなフォームでチームのウイークポイントを補う。