広島・新井監督 秋季C打ち上げ「100点満点」 オフ心構え3カ条「考える前に実践」「フィジカル強化」「ライバル意識」

 「広島秋季キャンプ」(21日、日南)

 広島は21日、宮崎県日南市で行っていた秋季キャンプを打ち上げた。新井貴浩監督(46)は若手主体の参加メンバーたちの成長ぶりを評価し「100点満点」と採点。若手の台頭はチーム力アップに欠かせない。オフシーズンへの心構え3カ条として「考える前に実践」「フィジカル強化」「ライバル意識」の大切さも口にした。

 澄み切った青空に包まれたグラウンドで、新井監督は選手、スタッフ全員とハイタッチを交わした。胸に抱いたのは、確かな手応えと来季への希望。6日から16日間に及んだ鍛錬の秋は充実感とともに幕を閉じた。「(監督賞は)もちろん全員にあげましょう。MVPも、選手全員が頑張ったので個人名は控えたい。100点満点でしょ」と満面の笑みで総括した。

 紅白戦は計6試合を実施。投手、野手とも実戦の中で対応力を磨いた。ここから来春2月のキャンプまで、実戦形式の場から離れるオフシーズンに突入する。「オフシーズンで差がつくから」と指揮官。成長するか、現状維持か、来季の分岐点になりうる期間の肝要さを口にした。

 具体的な指針として掲げたのは、三つの姿勢。まずは「頭で考えてというより実践。実践あるのみ」と即行動に移す大切さに言及し、『技』より『体』を磨くよう求めた。

 「投手、野手で自分のフォームを見つめ直して、いろいろ考えてアプローチしていくのも大切。だけど、フィジカル的なことの方が重要なのかなと思う。投手も野手も、実戦がないわけだから。秋に取り組んだことを忘れることはないと思うので」と土台作りに目を向けるよう要望。“枝葉”を増やすのではなく“幹”を太くするためのトレーニングに励めば、大きな成長曲線を描ける。

 そして最後は競争意識。「常に同じポジションのライバルのことを頭に入れながら。来年2月1日には『ライバルより俺が上にいっているぞ』と思ってオフシーズンを過ごしてもらいたい」。各自が持つ貪欲な心意気、向上心がチーム全体の底上げにつながる。

 今シーズン、成長の跡を示した若手もいれば、不完全燃焼に終わった選手もいる。ともに13試合の登板に終わった松本、森浦の名前も挙げ「今年悔しい思いをした分、どのように来年やるのか。変わらず期待している。若い選手は短期間でバンと変わるから、そこも期待している」と新井監督。日南の日差しを浴びた若い芽が花開く時を、誰より待ちわびている。

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