広島・森下 球速アップの“秘策”つかんだ 5年目飛躍へ「足りてないところ分かった」
広島・森下暢仁投手(26)は22日、指導を受けたドライブライン・ベースボールのセミナーで〝球速アップメソッド〟を入手したことを明かした。上半身の動きに問題はなく、下半身をさらに鍛えることで球速アップは可能との説明を受けたという。入団以来、遅くなっていた球速をアップし、勝ち星も一気に増やす。(データはJapan Baseball Data)
森下は充実の日々を振り返り「良かったです。自分のいいところ悪いところが分かりました。筋力的なところもそうですし、体の使い方も、足りてないところとか分かりました」と目を輝かせた。
九里の誘いもあり、栗林、堂林、西川、磯村とともに15日から20日まで都内にある施設で「ドライブライン・ベースボール」のセミナーを受講した。メジャーでは大谷やバウアーらが指導を受け、飛躍のきっかけにしたと言われる。森下も全身にセンサーを付けて動作解析を行うなど、最先端の技術で投球フォーム、筋力などを分析。目指すべき方向性を示してもらったという。
「(ボールの)スピードも変わると言っていました。投げ方自体は変える必要はないと。下半身が全然強くない。もっとうまく使えれば(球速が)変わるんじゃないかと。いろいろ学びました」
投球フォームにおいて、上半身の使い方は何も変える必要はないとお墨付きをもらった。一方で下半身については、まだまだ鍛える余地があり、強化できれば自然と球速は上がるというのだ。
実は森下の最速は、2年目の21年に記録した156キロ。そこから昨年オフの右肘手術の影響もあり、年々スピードが落ちている。
効果的な下半身の使い方を習得して、パワーアップできれば、球速だけでなく、今まで以上の速球を手にすることができる。となれば、得意のカーブ、チェンジアップなど変化球ともさらなる球速差が生まれることになり、これまで以上に打者を翻弄(ほんろう)できるはずだ。
このオフに森下が何度も口にするのは「野球に向き合いたい」との言葉。これまで以上の投球、成績を実現するために、自分自身を一から見直したいとの思いからだ。そのために、ドライブラインの参加も決めた。
近く、米国から送られてくる練習メニューを参考にこのオフは体作りに励む。そして、5年目の大躍進につなげるつもりだ。