広島の中村健人外野手（２６）が２６日、秋山に弟子入りすると明かした。来年１月に秋山の合同自主トレに参加する。打撃技術や打席での考え方を学ぶことに加え、徹底的に走り込んで下半身を鍛え上げる意気込み。心技体、全てを整えて春季キャンプに臨む構えだ。

　日米通算１６３６安打を誇るバットマンの門をたたく。中村健は、来年１月に秋山が静岡・下田市内で行う合同自主トレに参加を志願した。「恐縮なんですが、野球観にすごく共感しているのでお願いしました」。飛躍のきっかけを見つける構えだ。

　技術指導を仰ぐことに加え、打席での考え方などを学ぶつもりだ。シーズン中も「健人だったら、ここ何を狙っているの？」など会話を重ねてきた。右打ちと左打ちの違いはあるものの、秋山が積み重ねてきた経験全てを吸収する意気込みだ。

　体づくりでも春季キャンプを前に追い込みたい思いと合致した。今年参加した宇草から「すごく走り込むと聞いたので行きたいと思った」

　体が絞れていた今季後半は手応えがあり、みやざきフェニックス・リーグや秋季キャンプでも結果が出た。「年明け走り込んで合同自主トレに入っていきたい。その流れで２月１日のスタートを迎えたい」と力を込める。

　２年目の今季は１軍出場なし。その悔しさを力に変えて臨む来季になる。西川のオリックスへのＦＡ移籍により外野は激戦必死だ。「競争はし烈になる。その先頭を走りたい」。秋山塾で全てに磨きをかけ、勝負の土俵に上がる。