広島の小園海斗内野手（２３）が３０日、マツダスタジアム内で契約更改交渉に臨み、１４００万増の５４００万円でサインした（金額は推定）。来季は自身の“開幕ダッシュ”を決め、全１４３試合に出場することを目標に掲げた。

　「開幕からここ２、３年はずっとこけている」と唇をかんだ。昨季は４月終了時点の打率が・１５７。今季は不振により４月２１日に２軍再調整となり、再昇格まで２カ月以上を要した。

　２年とも尻上がりに調子を上げただけに、春先に結果を出すことがテーマ。真のレギュラーとなるために殻を破る決意だ。

　「アキさん（秋山）とか『何でも聞いて来いよ』と言ってもらいます。いろいろ聞ける人はいっぱいいるのでやっていけたら」

　オフの過ごし方や取り組むべきことなど先輩に助言を求めながら歩む道を決めていく。

　今季は８０試合に出場し打率・２８６、６本塁打、３１打点。遊撃に加え、二塁や三塁を守ったが、「もちろんショート一本でやりたい」と本職での出場にこだわりがある。

　契約更改交渉の席でも球団から全１４３試合出場を期待された。「全部出てくれと言ってもらえた。ケガをしないように、体は強い方だと思っているので張ります」。来季こそ、内野の要としてグラウンドに立ち続けてみせる。