広島・大瀬良 必ず復活!「このままでは終わってしまう」 悲壮決意「言い訳できない体にして勝負」

 広島・大瀬良大地投手(32)が30日、マツダスタジアム内で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億8000万円で更改した(金額は推定)。来季が3年契約の最終年。ここ2年は規定投球回数にも到達できず、2桁勝利にも届いていない。「このままでは終わってしまう」と来季の巻き返しへ向けて悲壮感を漂わせた。

 今季5年連続開幕投手を務めた大瀬良。エースと期待されながら6勝11敗に終わった。オフには右肘を手術。3年契約の最終年となる来季へ向けての秘めたる思いを口にした。

 「このままずるずるいってしまうと終わって行くだけ。若い子も出てきていますし、来年はしっかりと姿だけでなくて、結果でみんなに信頼してもらえるようにしたい」

 21年オフに国内FA権を行使せずに3年契約を結んだ。だが、昨季は8勝9敗。今季も4月に左太ももを痛め、シーズン中は慢性的な右肘痛に耐えてながらの登板となり、思うような成績を残せなかった。

 「この契約をいただいてから求められているものを全く出せていない。悔しい思いもあるし、球団に対しても申し訳ない。来年はそういう契約をしてよかったと思ってもらえるようにしっかり働かなきゃいけない」

 10月27日には自身3度目となる右肘関節手術を受けた。リハビリは順調に進んでおり、12月にもキャッチボールを始める予定だという。

 目指すところは明確に見えている。今季はオフから体重増に取り組み、キャンプ、オープン戦と順調にこなした。開幕時には最多勝、最高勝率を獲得した18年以上のボールが投げられていた手応えがあった。だが、体が悲鳴を上げた。

 「痛みはみんなある。そう簡単に逃げるわけにはいかないので。何とか最後まで戦い抜きたかった。方向性としては間違っていなかった。その中で体にかかる負荷が大きくなった。そこは反省して今後に生かしたい」

 方法論は明確となった。あとは体を万全にしてトライするだけ。

 「何も言い訳できないような体にしてから勝負したい。あそこをもう一度目指してやりたい。体のことを勉強して、もっといいボールが投げられれば」

 求められ、色紙に「復活」と書いた。来季こそエース復肩の年にする。チームメートだけでなく、ファンからも信頼を寄せられる背番号14にもう一度なってみせる。

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