広島・田中広輔 最強の控えで来季1000安打 2000万円アップ更改「今までもちゃんといただいていた」
広島・田中広輔内野手(34)が5日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円増の5000万円で更改。昨オフには移籍を伴わない選手としては球団史上最大となる1億2000万減をのんだ。取り返すまでには至らなかったが「今までもちゃんといただいていたので」と笑って受け入れた。(金額は推定)
来季の目標にはあと55本に迫る1000安打を挙げた。
「1000本安打に近づいてきたので個人的には目指したい。本当だったらもう達成していてもおかしくないけど、それも野球人生の中でプラスにして、まずは1年間しっかりと力になれるように」
3連覇の中心選手として活躍するなど、入団5年で703安打。ここ5年は242安打と苦しんだ。それも経験と言い切る。今季は3年ぶりに100試合以上に出場したが、来季も“最強の控え”に徹するつもりだ。
「健康でいればチャンスも来る。ベンチにいて安心して送り出せる。いつどんな時でも使ってもらえるような選手を目指す」
その先にあるのは6年ぶりの優勝。そのために若手に苦言も辞さない。
「勝てなかった差は明確。阪神はみんなで四球を取ったり、守ったりの積み重ねがこの差になった。自分の結果だけでは勝てないよと、自分の数字じゃない部分をもっと頑張ってほしい」
勝ち方を知る男は新井監督を胴上げするために、できることをすべてやるつもりだ。