最強タッグ結成だ。広島の菊池涼介内野手（３３）が６日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、２億５０００万円プラス出来高の２年契約にサインした（金額は推定）。今季で２０年からの４年契約が終了していた。会見では来年１月の静岡・清水庵原球場での合同自主トレにヤクルト・村上宗隆内野手（２３）が参加することを明かした。球界最強打者とのコラボを刺激に変えて、１３年目のシーズンに向かう。

　何げない会話から決まった“共闘”だった。菊池は来年１月、静岡・清水庵原球場で毎年行っている合同自主トレにヤクルト・村上が参加することを明かした。最強タッグの誕生だ。

　「ムー（村上）からシーズン中に守備を教えてくださいみたいな感じで。すぐに教えられないし、自主トレに来れば？って言うと『じゃあ行きます』っていうのがスタートです」

　村上が合流するのは３、４日になる見通し。ポジションは異なるものの共通部分は多い。限られた時間で“守備の極意”を伝える。

　菊池にとってもかけがえのない時間になる。「あいつの打撃はすごいと思っている。何か感覚的なことを聞けたら」。飽くなき向上心がある。昨季三冠王に輝き、今季もリーグ２位の３１本塁打を記録した長距離砲。多くの会話から成長曲線をさらに伸ばしていく。

　契約更改交渉では２億５０００万円プラス出来高の２年契約でサインした。今季は９月に左手負傷による離脱もあり、１２０試合で打率・２５８、５本塁打、２７打点だった。

　「あらためて１軍にずっといたいなと。そんなむちゃはできないけど、むちゃするのが僕の持ち味。体づくりとケアをしていきたい」

　来季も全力で新井鯉を勝利に導く決意だ。