広島 楽天・内間獲ったどぉ~!現役ドラフトで25歳本格派右腕 「伸びしろあり!」 先発も中継ぎも適性あり!!
日本プロ野球機構(NPB)は8日、オンラインで「現役ドラフト」を開催した。広島は楽天から内間拓馬投手(25)を獲得した。3年目の本格派右腕で今季1軍登板はないものの、イースタン・リーグでは17試合で3勝0敗、防御率3・88を記録した。球団は先発、中継ぎのどちらも適性があると見ており、キャンプなどを通じて起用場所を決めていく。また、広島からは中村祐太投手(28)の西武移籍が決まった。
楽天・内間は、懸案事項解決にピッタリの選手だと判断した。山根編成部部長は右腕の特長を説明した上で指名理由を説明した。
「とにかく球が強い投手でカーブが良い。先発もリリーフもできると思う。基本、投手は何人いてもいい。やっぱり投手優先でいこうと編成で話をした」
今季の先発陣は大瀬良、九里、床田、森下の4本柱を軸に森や玉村、遠藤らがマウンドに上がった。救援陣は、守護神・栗林の離脱はあったものの、矢崎を筆頭に島内や大道が急成長。勝利の方程式入りしチームを支えた。35試合に登板した中崎の復活もあった。
今季のチーム防御率はリーグ4位の3・20。一方で日本一を勝ち取った阪神は6球団で唯一2点台の2・66だった。球団は今秋ドラフト会議では、投手陣の選手層を厚くするために、1位・常広(青学大)を含め上位3人で即戦力投手を指名していた。
内間は150キロ超の直球が武器の本格派右腕でカーブ、スライダー、フォークを操る。球団編成はシーズン中からイースタン・リーグを視察しており、内間の投球も確認済みだ。山根部長が視察していた試合では「(最速が)152キロで、だいたいが150前後だった」。剛球が強く印象に残っていたことを明かした。
右腕は通算3年で12試合に登板し0勝0敗、防御率5・40。今季は1軍登板なしに終わった。それでもイースタンでは先発、中継ぎの両方をこなし17試合で3勝0敗、防御率3・88だった。
亜大で矢野と同級生の25歳。同部長は「まだ25歳。伸びしろもある」と将来性も評価した。若手投手が多い広島で、互いに刺激し合いながら高い潜在能力を開花してほしいと期待している。
内間は楽天球団を通じ「突然で驚きましたが、自分の立場を考えて、あるのかなとも思ってはいた。前向きに捉え、新天地で一から頑張っていきたい」とコメントした。
頂点を目指す広島家族に新たなメンバーが加わった。新井カープはさらに強くなる。
◆内間 拓馬(うちま・たくま)1998年11月21日生まれ、25歳。沖縄県出身。179センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。宜野座から亜大を経て、2020年度ドラフト4位で楽天入団。21年5月7日、日本ハム⑦戦でリリーフとしてプロ初登板。11試合に投げたが以後2年間で1試合の登板にとどまっている。