広島・小園 2000年世代引っ張る ロッテ藤原と野球教室「代表でも一緒に戦ってまたさらに」 タイトル意欲

 野球教室で打撃を披露する小園
 野球教室を終え、記念撮影する小園と藤原
 小園(左)と笑い合う藤原(右)
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 広島の小園海斗内野手(23)が9日、川崎市内での「アンダーアーマーベースボールクリニック2023」に、ロッテ・藤原恭大外野手(23)と参加した。小中学生約50人に指導した小園は来季、タイトル争い参戦に意欲を示し、“2000年世代”の先頭を走って球界を盛り上げる意気込みを示した。

 視線を独り占めした。野球教室最後のデモンストレーション。小園はロングティーで右翼フェンスを越える一発をたたき込んだ。子どもたちの歓声を背に、左手を突き上げる。プロのすごさを体現してみせた一打だった。「楽しかったです」。暖かい日差しをいっぱいに浴びながら、白い歯をこぼした。

 夢を与えられる存在だ。来季は“2000年世代”を引っ張る活躍で、野球界を盛り上げる意気込みでグラウンドに立つ。この日、一緒に参加した藤原は中学時代の枚方ボーイズのチームメート。11月に「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ」で2連覇した侍ジャパンメンバーでも万波、森下、藤原、石橋、野村、門脇は同学年だった。

 「すごい選手は多いけど負けたくない気持ちが強い。日本代表でも一緒に戦って、またさらに頑張ろうと思いました」

 森下は阪神のリーグ優勝に加え、日本シリーズでは新人最多打点を更新して優秀選手に選ばれるなど、日本一に貢献。万波は本塁打王に届かなかったが、1本差の25本を放ち守備ではゴールデングラブ賞を初受賞した。

 同学年選手の活躍は励みになる。自身のタイトル獲得については、「なかなか、そんなに…。難しい」と話しながらも、来季は争いに参戦するぐらいの高い志でプレーする。

 複数ある中で目指せるタイトルは「ヒットかな」と言った。今季は80試合で83安打だったが、昨季は127試合で126安打した。今季の最多安打は牧、中野の164本。爆発力があるだけに、苦手とする春先を順調に乗り越えられれば目指せない記録ではない。自身の開幕ダッシュを決めるためにも、オフは過ごし方などに工夫を凝らす考えで、準備を進めている。

 野球教室の最後には、子どもたちにメッセージを送った。「この中からプロ野球選手が出るかもしれない。一緒にプレーできたらいいなと思います」。憧れ続けられる存在でいるため、結果を出し続ける。同学年のライバルに刺激を受けながら、小園がチームの中心となる。

 ◆広島選手の最多安打 最多安打に輝いた広島選手はこれまで8人(10度)で以下の通り。1972年・衣笠祥雄(147安打)、80年・高橋慶彦(169安打)、81年・ライトル(157安打)、91・94~95年の野村謙二郎(170安打、169安打、173安打)、97年・ロペス(170安打)、04年・嶋重宣(189安打)、16年・菊池涼介(181安打)、17年・丸佳浩(171安打)。同タイトル獲得者は17年の丸が最後となっている。

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