カープ松山 来季へ“長打量産計画” 「むなしい」11年ぶり本塁打ゼロ→「パワーアップしようかな」
広島・松山竜平外野手(38)が15日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸6500万円プラス出来高払いでサインした(金額は推定)。今季は代打の切り札として存在感を示したものの、11年ぶりに本塁打は0本に終わり、来季に向けて“長打量産計画”を掲げた。
納得できた部分もあれば、そうでない部分もあった。松山は今季0本塁打という事実に「正直、むなしいと思っている」と受け止めた。シーズン本塁打なしは自身11年ぶり。「何とかまた本塁打を打ちたい。多く打てるように頑張ります」。自慢の打力を鍛える。
今季は79試合で打率・252、27打点。代打成績は50打数19安打で打率・380、21打点と勝負強さを発揮した。勝負どころで期待に応えた一方、スタメン出場では悔しさも募った。来季は先発出場時にも結果を残すべく、今オフは力強さを求めていく。
例年よりウエートトレーニングの量を増やし「またパワーアップしようかなと。もっと長打を打てるように。打撃練習をしていても(パワーが)落ちていないのは感じている。もう一段階、伸ばせたらいい。年も年ですが、まだまだ向上心を持ってやっていきたい」と高みを目指す。
新井監督が初めてチームを率いた今季は2位と健闘するも、優勝は逃した。「2位で終わって、みんな悔しがっていたけど、監督が一番悔しがっていた。そこを笑顔にできるように、みんなで頑張っていきたい」と松山。チーム最年長の男は、スケールアップした打力で歓喜をもたらす。