カープ床田 新グラブで投手7冠狙う 薬指部分にタイトル意味した7つ星「全部でキャリアハイを」
広島・床田寛樹投手(28)が来季の投手7冠獲得へ向けて新グラブを新調したことが24日、分かった。今季からザナックス社とアドバイザリースタッフ契約を結び、自己最多の11勝を挙げるなど活躍。守備でも1失策はあったものの補殺数、併殺数はリーグ最多を記録した。“新相棒”を得てさらなる飛躍へとつなげる。
大阪市内のザナックス本社で行われた“新相棒”との対面。床田は笑顔で右手にグラブをはめた。試合用には同社が2024年から採用する新色「シャンパンブラウン」を基調にブラウンとオレンジの2つのバージョンが用意された。
「うれしいですね。サンプルを見せてもらった時から1回使ってみたいなと思っていたので」
ザナックス社と今季からアドバイザリースタッフ契約を結んだ。結果、11勝7敗、防御率2・19。シーズンを完走しただけでなく、自己初の2桁勝利などキャリアハイの成績を残すことができた。
「ぜひ、とってみたい」と意欲を示していたゴールデングラブ賞には届かなかったが、補殺32、併殺5はリーグ最多。1失策したものの守備面でもリーグ屈指の成績を残した。
さらなる飛躍を目指す来季へ向けてザナックス社も後押しする。担当者は「床田投手はグラブのしっかり感にこだわっているため、ステアレザー(成牛の革)からさらに繊維の詰まったキップレザー(子牛の革)を採用し、硬めに仕上げています」と解説する。
守備力アップに向けて練習用にも工夫を凝らした。内野手用の中でも最も小さいサイズを用意。ハンドリングの向上を目指す。
「派手なグラブが好きなので、格好いいカラーリングになっていると思います。これでしっかり練習して、ノーエラーでシーズンを送れるようにしたい」
さらに、薬指の部分には床田が好むという星のマークを先発投手が獲得可能なタイトルと同じ7つ入れた。投手7冠といえばドジャース入りが決まった山本由伸が達成したことで知られる。最多勝、最多奪三振、最優秀防御率、勝率1位に加えて沢村賞、ゴールデングラブ賞、ベストナインの7つ。
「全部でキャリアハイを残したい。今季は2位で悔しい思いをしたので優勝して日本一になれるように少しでも力になれれば」
床田が“新相棒”を手にセ界無双で2024年を駆け抜ける。