広島 野村は「死ぬ気でやりますと言っていた」恩師にも激白した不退転の決意 来季チーム投手最年長35歳

 広島の野村祐輔投手(34)が30日、不退転の決意で来季の開幕ローテ入りを目標に掲げた。今季は1勝1敗、防御率1・16。登板数はプロ最少の6試合に終わった。投手ではチーム最年長の34歳は、広陵・中井哲之監督(61)にも力強く決意表明。21年以来3年ぶりの開幕ローテ入りへ、死に物狂いで腕を振る。

 来季の目標は明確だ。野村は「開幕から。そこ(開幕ローテ)に入っていきたい」と静かな口調ながら強い思いを言葉にした。投手ではチーム最年長で35歳となる24年シーズン。先発にこだわり、目指す場所は若手時代と変わらない。

 春季キャンプへ向けトレーニングに力を入れる。「僕はパワーで勝負するタイプではない」。注力するのは体のタイミングを合わせること。筋力トレやその他の強化メニューにバランスとタイミングを意識し、取り組んでいる。

 「投げるのもタイミング。そこが合えば出力は自然と上がってくる。だから全種目でタイミングを意識する」

 タイミングがピタリとはまった試合がある。今季初登板となった6月29日のDeNA戦は6回3安打無失点。その後の2試合も得点を許さなかった。直球は球速以上に力があり変化球のキレも抜群。目指す投球だった。

 29日には4年ぶりに開催された母校・広陵での野球教室に参加。高校時代にバッテリーを組んだ巨人・小林と中井監督に来季の目標をこう伝えたという。

 「死ぬ気でやりますと言っていた」と中井監督。その言葉を受け、「死んでもいいくらいの気持ちで頑張れ」と激励した。右腕は今季プロ最少の6試合登板に終わった。広陵出身の現役選手でも最年長。恩師は復活と活躍を願ってやまない。

 野村は「ここに帰ってくるとピリッとします。背筋が伸びるという表現。みんな言うと思うけど、ここが自分の原点」と話した。1年でも長く現役を続けるのが入団前からの目標でもある。母校で気持ちを新たにして来季へ向かう。

 ドラフトでは1位・常広(青学大)を含め上位3人で即戦力投手を指名した。競争を勝ち抜き、21年以来3年ぶりの開幕ローテを目指す戦い。野村は静かに燃えている。

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