広島は５日、国内ＦＡ権を行使してオリックスへ移籍した西川龍馬外野手（２９）の人的補償として、日高暖己投手（１９）を獲得したと発表した。

　鈴木清明球団本部長が報道陣に対応し、獲得の経緯を説明。「まだ細いんだけど、球に力があるし、伸びるんじゃないかと。うまく育てたいと思う。（２２年ドラフト１位の）斉藤と同じ歳だし」と語った。

　金銭での補償を取る選択肢について問われると、「思ってはいたけど彼に対してすごく興味をみんなが持っていたので、金銭という選択肢は特には。将来的に考えたときにはうちにはない層、面白いというか、成長度が期待できる選手がいた。そっちに進もうかなと」と、期待した。

　日高は富島高から２２年ドラフト５位でオリックス入り。１８３センチから繰り出す直球が魅力で、今季はファームで１２試合に登板して防御率３・１５だった。オリックスには在籍１年で、新天地へ移籍することになった。

　宮崎の高校から大成した山本由伸投手との姿も重なり、“由伸２世”の呼び声もある。「それは似てるね。まあ、そんなすぐに来年どうのこうのじゃなくて、何年後かに本当に柱になる選手になってくれたらという期待はある」とうなずいた。