広島 ドラ3・滝田 “酸欠始動”全力ランで息切らし「心が先に動いちゃいました」

 広島の新人8選手が8日、廿日市市の大野練習場で新人合同自主トレをスタート。ドラフト3位・滝田一希投手=星槎道都大=は初日からランニングメニューで酸欠気味に陥るほどのフルパワーでプロとしてのスタートを切った。

 最後のメニューであるシャトルラン走を終えた直後に行われた取材対応でのことだ。滝田は対応中に、その場でしゃがみ込み、「酸欠気味です」と苦笑い。リュックサックからスポーツ飲料を取り出して口に含み、「(力を)セーブしてましたけど、心が先に動いちゃいました」と頭をかいた。

 そのシャトルラン走は同・1位・常広と2位・高と同組で走り、1、2本目はダントツトップだったが、ラストの3本目は失速して最下位だった。前日に入寮。「常広は特に大好きで、昨日もちょっと自分がお風呂の道具を忘れてしまったときとか貸してくれたりとか、すごくいい人で大好きです」と、早速交流を楽しんだが、練習が始まると仲の良さは関係ない。「(自分自身が)勝手にライバル視しているんで。相手はどう思っているか分からないですけど、残りもずっと2人と一緒にやっている時は負けないように頑張りたいなと思います」と対抗心を燃やした。

 キャッチボールでもひときわ力強いボールを投じた左腕。「やっぱりまずケガしないで、3月に北海道であるオープン戦には入れるように頑張っていきたいなと思います」と地元凱旋(がいせん)を見据えた。

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