広島ドラ5・赤塚 下半身パワー球団最高値マーク「新しい発見。投球につなげたい」 NPB日本投手最重量でも動き機敏

 広島の新人合同自主トレが8日、広島県廿日市市の大野練習場で始まり、ドラフト5位の赤塚健利投手(22)=中京学院大=が驚異のパワーを示した。垂直跳びから下半身のパワーを計測する装置で、球団最高値となる7000ワットを記録。基準値の5500ワットを大幅に上回った右腕は、このパワーを投球に生かすと誓った。

 巨漢ルーキーの赤塚が、先輩たちを抜いてチームトップに躍り出た。プロに入って間もないが、周囲に抱かせたのは活躍の予感だ。垂直跳びで計測できる下半身の最大パワーを測定。基準値は5500ワットだったが、赤塚は球団最高値の7000ワットをたたき出した。

 「こういうパワーの計測は初めて。新しい発見ができて良かった」と白い歯をこぼした。昨年から球団が導入した「フォースプレート」という器具で測定。これまでの最高値は野手では末包、投手では島内の6200ワット前後だった。球団の投手、野手、外国人選手よりも赤塚の下半身の最大パワーが上回ったのだから驚きと言える。

 計測を担当した三浦トレーナーは「ウチが測定している数値よりはるかに上の数値、パワーを出した。非常に楽しみ」と期待を寄せた。地面に向かって加える重力に対して生じる「床反力(ゆかはんりょく)」を測るため、プレートの上で垂直跳びを実施。そこで表示される最大パワーがワットという単位で表示される仕組みだ。

 パワーの数値は球速、スイングスピードと相関性が高い。赤塚の数値は、さらに球速アップを狙える潜在能力があるという可能性を物語っている。最速153キロ右腕は「そういう結果が出ても投球につなげられないと意味がない。つなげていきたい」とマウンドでのパフォーマンスに還元していく。

 身長195センチ。昨年12月の新入団発表会見では189センチの新井監督に「自分の目線が上がるのは大谷、藤浪晋太郎と3人目」と驚かれた。体重は昨年12月から3キロ増え、NPBに在籍する日本投手で最重量となる113キロとなったが、最後に3セット組まれたシャトルランは機敏な身のこなしで走り切った。

 「プロの施設で(練習が)できるのはうれしいこと。もっと成長できるんじゃないかと感じた」と声を弾ませた赤塚。規格外の大柄右腕に今から期待せずにはいられない。

 ◆赤塚 健利(あかつか・けんと)2001年7月1日生まれ、22歳。静岡県出身。195センチ、113キロ。投手。中京学院大中京、中京学院大を経て2023年度ドラフト5位で広島入団。150キロ超えの直球にフォークやツーシームを駆使して打者を抑える投球スタイルが魅力。

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