広島・小園 年男が“3つの立つ”で「3大公約」 「1年間1軍のグラウンドに立つ」「春先から目立つ」「得点圏で目立つ」

 広島・小園海斗内野手(23)が11日、6年目の今季へ「3大公約」を掲げた。マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開。6月に24歳になる年男は辰年にちなみ「①1年間1軍のグラウンドに立つ」、「②春先から目立つ」、「③得点圏で目立つ」と“3つの立つ”を実現させる意気込み。不動のレギュラーとしての立場を確立させ、飛躍を果たす。

 思わぬアクシデントに見舞われても、小園の気持ちはすでに切り替えられていた。描くのは自らの干支(えと)、龍のように高みへと昇っていく姿。ヤクルト・川端、山田らが愛媛県内で行う合同自主トレに3年連続で参加していたが、年始に体調を崩して今年は欠席となった。それでも「仕方ない。自分で、できる部分はある」と自覚をにじませた。

 6月に24歳となる年男は「いい年にしたいと思っている」と笑顔で決意表明。心から喜べる秋を迎えるため、3つの目標を掲げた。

 ①全試合出場

 昨年は80試合に出場した。プロ入り最多は22年の127試合。「やっぱりフルで出ることが自分の目標。まだまだ若いので。しっかり(試合に)出て、その後に結果が付いてくる」と歯を食いしばりながら1軍のグラウンドで戦い抜く覚悟。その実現へ、近年の課題克服に努めていく。

 ②春先から目立つ

 昨年は開幕戦に先発出場するも3、4月は打率・053。4月21日に出場選手登録を抹消された。22年も3、4月の月間打率は・157。「感覚的なものが一番の問題かな。体作り、バランスも考えながらトレーニングを、と思っている」とスイング量を増やすことなども念頭に置きながら改善策を模索し、春先の不振脱却を図る。同時に自らの強みは、より伸ばす構えだ。

 ③得点圏で目立つ

 昨年のチームの規定打席到達者で、得点圏打率トップは秋山の・316。規定打席未到達では末包の・361が最も高く、小園はそれに次ぐ・352と“隠れ2位”だった。

 「チャンスは焦りがちになるけど冷静な判断が大事。打席に入る前の考える能力が徐々に上がってきたと思うし、試合を“見られるように”なってきた。そこをもっと高めていけるように」。成長した心の持ち方も武器に、数多く走者をかえす構え。西川が抜けた中、バットで得点力アップを支えていく。

 6年目の今季は、不動のレギュラーの座を確立させる戦いにもなる。「1年間、1軍の舞台で活躍できるように」と誓った小園。闘志をみなぎらせ、最高の一年にしてみせる。

 ◆小園の3、4月成績 プロ入りから2年は同月の出場なし。初めて春先の打席に立ったのは2021年、4月22日だった。この月は22打数7安打、打率.318と好調で、レギュラーへの足がかりとなった。しかし22年は115打数18安打、打率.157と大きく出遅れ。さらに23年は不振を極め、19打数1安打、打率.053。4月20日を最後に2カ月半、2軍での調整を命じられた。

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