広島・秋山36歳 原点の地で見えた完全復活 急勾配の砂山ダッシュ!右膝は超順調「キャンプも見えている」12人アスリート束ね静岡・下田自主トレ

 サンドスキー場の頂上で気勢を上げる秋山ら“TEAM AKIYAMA”(撮影・金田祐二)
 砂の急斜面を登る秋山(撮影・金田祐二)
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 広島の秋山翔吾外野手(35)が12日、静岡県下田市の吉佐美運動公園で自主トレを公開した。昨年10月に受けた右膝外側半月板部分切除の手術からの復帰過程は「順調」。海辺の砂山をダッシュで駆け上がるなど、充実の練習内容で14年目のシーズンへ視界は良好だ。自主トレを毎年行う原点の地・下田から復活を目指す。

  ◇  ◇

 とても2カ月半前に右膝の手術をしたとは思えない力強い走りだった。

 午前の練習の最後に組まれた田牛サンドスキー場でのランニングメニュー。秋山は足を取られながら急勾配の砂山に立ち向かうようにして走った。「下半身がキツい」と頭をかきながらも、表情は充実。術後の経過に関しては「ここまでは順調に来ている。キャンプも見えているし、その後のシーズンも、うっすらですけど見えてはきている」と手応えをにじませた。

 グラウンド上でも通常時と遜色ない動きを見せた。ティー打撃では膝を深く曲げて低めの球を鋭いスイングで打ち返し、内野でのノックでは球際の打球に食らいつく。自主トレを公開したのも「動ける自信というよりは状態が上がってきている感覚があったから」と、頼もしい。

 今回はチームメートの中村健や宇草ら、12人のアスリートが集い、ともに練習を行っている。大所帯を束ねる長として、ランニングは常に先頭。「なるべく背中を見せる。口だけではなくて、見せないと伝わらないこともあるので」。類いまれなリーダーシップは、自身がケガからの復帰過程であっても健在だった。

 ただし焦りは禁物で、秋山自身も2月1日のキャンプインには「100(%)で行く必要はないかな」と慎重な姿勢を堅持。今季は3年契約の3年目で「自分の身の振りが出るタイミング。離脱が長くなると自分の首を絞めていくことになる」と受け止めるが、体と相談しながら調整していく方針は変わらない。

 今年で36歳を迎える年男は「小園と一回り違うって改めて感じた」としみじみ。同世代には坂本(巨人)、柳田(ソフトバンク)、宮崎(DeNA)など実力者がそろう中、「タイトルを獲っている選手もいるので、そこに食い込んでいけるように。忘れ去られないように頑張りたい」と控えめに対抗心を燃やした。ケガから復活を遂げ、世代の先頭も走ってみせる。

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